スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

フィットネス施設=不動産という考え方は韓国も同じ?

年末年始は相撲協会、特に貴乃花がどうなるかで一色の地上波放送に辟易としてしまい、朝のテレビニュースはBSのワールドニュースをつけるようになっいるこの頃です。

さて、そのワールドニュースではKBSという韓国の放送局のニュースも扱われますが、そこで連日報道されているのが「スポーツ施設の火災事故」に関するニュースです。

 

チェチョン(堤川)という地域にある「堤川ノーブル・フィットネス・アンド・スパ」というところで大規模な火災が発生し、29名の死者と34人の負傷者が出たという痛ましいニュースですが、詳しいことが徐々に明らかになってくると、日本のフィットネスクラブというものに対する考え方と、このチェチョンのスポーツクラブのオーナーの考え方が非常によく似ていると感じました。

 

元々は7階建てであったはずの施設を9階に増築(違法に)!

その階は居住地として使用されていたそうです。

(もっとも増築をしたのは今回の火災が起こる前のオーナーなので責任の所在がどうなるかは不明ですが)

さらに、2階のサウナの非常口付近に棚が置かれていて十分な避難経路が確保されておらず、多くの犠牲者が出てしまった原因はそこにあるようです。

 

このニュースを見聞きして、まさに日本のフィットネスに対する多くの人(フィットネスで商売をやろうと考えるおっさん連中)とこのスポーツ施設のオーナーの感覚は同じであると感じました。

 

そして、少し意外でもありました。

韓国という国は日本よりもフィットネスに対する意識やそこに関連する美意識が高い国です。

ヨン様やイビョンホンと言ったかつてブームになった韓流スターはほぼ確実に腹筋が割れた絞れた体をしていますし、女性アイドルグループもみんなスタイス抜群です。

日本でもジャニーズタレントや女性タレントがananなどで裸をさらしたり、インスタグラムで自撮りの写真を載せてきますが、韓国のタレントたちには体では負けていることが多いですね。(ネットニュースがアクセス数アップのために大げさに「見事な腹筋を披露!」なんて書くのも悪いけど)

兵役義務のせいかトレーニングに対する意識も高く、マッスルマニアなどのコンテストも日本より盛んに行われています。

 

そんな中で、一方では日本と同じく

・フィットネス施設は不動産である

・マンションやアパート経営と同じでとにかく入居者(会員)を集めてあとは不平不満が出ないように適当に住まわせておけばよいのだ

という根性が一気に露呈してしまったのが今回の火災事故です。

その点からいってもこれは明らかに人災ですね。

 

もし、今回の事件と同じことが日本のフィットネス施設で発生した場合、施設管理者である支配人クラスの人たちは素直にその責任を認めるのでしょうか?

おそらく必死になって責任の所在を部下スタッフやその他の要因になすりつける、または責任の一端を負わせてその分量を減らそうと必死になるはずです。

 

だって、フィットネスクラブの支配人は会員さんのこのなんて何も考えていないし、一度も考えたことが無いわけですから。

24時間ジムに大手クラブで余っている管理者はいかがでしょうか?

さて、2017年もあと3日です。

雑誌等のメディアでは今年の振り返りと「来年はこうなる!」という予測の特集でもちきりです。

 

2017年を振り返ってみると、とにかく目立ったのは24時間型ジムの出店ラッシュでした。それに合わせていくつかの総合型クラブでもジムエリアを24時間にする動きがありました。

年末に入って驚いたことはコンビニチェーンのファミリーマートがなんと24時間型ジム事業に乗り出すというニュース、そして韓国のスポーツ施設での大火災ですね。

こちらは明日に掘り下げて書いていく予定ですが、どちらともフィットネスを不動産として考えているという要素が根底あるようです。

 

その感覚が今でも抜けないフィットネス業界は、

現場に立って運動指導をするトレーナー、イントラ、スタッフたちが安い給料で仕事をしているのに対して、

スタッフルームに引きこもって一日中数字を眺め、ああだこうだ言うだけの支配人(店長)などの施設管理者の方が高い給料をもらっている

という問題を抱えています。

バブル期のゴルフ場のように「施設がある」ということ自体に価値があった時期はとっくに過ぎ去ってるのに、いまだにその感覚が抜けません。

 

お客様や利用者へ直接的にサービスを行い、価値提供をしているのは?と考えていくと、まったく何もしていないのが支配人です。

利用者のために施設を常にきれいで清潔な状態に保っている清掃員のほうがずっと価値提供をしていますし、その人たちのほうがずっといい給料をもらってしかるべきです。

 

業界的にも30年以上の年月が経過し、各クラブはそんな「居ても意味がない支配人」を管理者に配置しているという現状が次第に業界的には重荷になってきているようです。

・年齢的にも現場で運動指導することはできない

 (年に関係なくそもそもできない)

・勉強を続けて独自のビジネスセンスが磨かれているわけでもない

・そのくせ年だけは取っているから年功序列で役職だけはエライ

・挙句の果てに仕事を辞めると本当に暇で寂しくてしょうがないから定年になっても再雇用を選んでいつまでもクラブに居続ける

 

これによって各クラブは余剰な人員を抱えています。

 

しかし、この問題を一気に解決できるのが24時間ジムにあると私は感じています。

24時間ジムというのは「無人」というのが基本スタンスです。

「自分で運動ができる人のために施設をしていますかご自由にどうぞ」ということですね。

スタッフが在中している時間もありますが、中で会員さんとお話をするとか、指導をするということはほとんどなく、勤務時間をほぼスタッフルームでPC画面や監視カメラ映像を見て過ごします。

それを年齢的にも若い20~30代のスタッフが安い給料or900円くらいの自給でやっているわけですから勿体ないとしか言いようがありません。

ただただ貴重な時間と自分のキャリアを消費させているだけですからね。

 

そんな24時間ジムこそ、管理者としての仕事が求められているはず!

すわってパソコン観てるだけのおじさんは大手クラブに溢れていますから、どんどん出向していただきましょう!

そしてトレーニングや運動に関わりたいと思って24時間ジムに勤めるようになった若者はどんどん現場へ出ましょう!

 

24時間ジムの親会社さん、オーナーさん、その他関係者さん!

管理者としての人員の募集をぜひ大手クラブまで問い合わせてみてください。施設管理の得意な(それしかできない)再雇用シニアスタッフがたーーーくさんおります!

 

大手クラブの役員クラスの皆様!

人件費のかかる支配人や定年退職しない再雇用者たちのために24時間ジムを提携するというのはいかがですか?

彼らの出向先にこれほど向いているところはないはずです!

現場のスタッフは「伝達係」から解放される!

2017年も今週を含めて2週間で終わりです。

 

今年1年を通してフィットネス業界で目立った動きがみられたのは

「24時間型ジムの出店ラッシュが続いたこと」でしょう。

この動きは2年前くらいから活発になり、来年もこの流れはは加速していくのではないかと考えられます。

なにしろ、あのファミリーマートも24時間型ジム事業を始めるわけですからね。

 

この24時間型という業態は

その背景についていろいろと掘り下げることがありますが、

現場で(末端で)働くスタッフに関しては大きなメリットがあると私は考えています。

それは「くだらない雑事から解放されること」であり

「伝達係じゃなくてよくなる」ということです。

 

重大事故などの緊急事態を除き、ジム内やフィットネスクラブという施設内で頻繁に発生するのは「お客様同士のトラブル」です。

・スタジオの順番待ちで私物を置いた場所取りは禁止に関わらずそれをやる

・レッスン後に友達同士でストレッチエリアにやってきて広々とマットを使いながらな長々とおしゃべり

・マシンを延々と使い続けて他の人に順番がなかなか回ってこない

などというのが一般的です。

 

最近ではここに「スマホいじり」が加わりました。

・筋トレマシンを使いながら(実際はほとんどマシンを動かしていないのに)スマホを触ってなかなか退かない。

・ストレッチマットに寝転んでずっとスマホをいじっている。

など、本当にみんな異様なスマホ中毒ぶりです。

 

共通しているのは「公共の施設」という認識の欠如であり

「施設の私物化」であり、「金を払っているんだという勘違い」ですね。

いい年をした中高年会員ほど私物化の傾向が強く、若い人ほど人目を気にせずスマホをいじっています。

 

さて、こういったことが発端となってストレスを感じた利用者はスタッフを呼びつけてそのスタッフにクレームをつけます。

「あいつずっとマシンを独占してるぞ」とか

「あの人いつルールを守ってないわよ」などということです。

中には「そういったことに対して注意をしていないスタッフは何をしているんだ」という人もいますね。

しかし、スタッフに報告をされても問題が解決されるかは不明なのです(残念ながら)。

報告を受けたスタッフは「他の利用者の方から迷惑だとのご指摘がありまして・・・」と当人にクレームを伝えに行きます。

話を聞いて素直に理解してくれる人もいますが、

そもそも他の人からクレームが出るような行為をする人は「その人なりの自分ルール」を持っていますので、素直に引き下がらないし、「これこれこういう理由があるんだ」とご自分の理論をお話されます。

 

そうするとスタッフはその理論をクレームをいただいた始めのお客様のところへ報告に行ってそれを伝達します。

そうするとまた「そんなわけのわかんないこと言ってるのか!やめさせろよ!」とお怒りの言葉を受けて、またその人にそれを伝えに行くというループに入ります。

 

単純に迷惑行為に対する報告ということであれば、直接本人には言いづらいし、後で何されるかわからない恐怖や今後もその人と顔を合わせる気まずさなどもあるので、間にスタッフが入るということは理解できます。

しかし、本質的には「利用者同士が声を掛け合うこと」「一言注意をすること」によって解決する問題です。

それが一番手っ取り早いし、もっと言えばそこにしか解決のポイントはありません。「誰がそんなこと言ってんだ!そいつを連れてこい!」がクレームの終着点ですからね。

 

近年台頭してきている24時間型ジムは基本的にスタッフは不在、または居ても居ないようなものということですので、「お客様同士のトラブルはお客様同士で話し合ってください。いい年とした大人ですしそのくらいできますよね?」というスタンスを取っています。

 

大手のフィットネスクラブで働く現場スタッフならこのスタンスを施設単位や会社単位で取ってくれたらこれほどうれしいものは無いだろうと思います。

 

ルールを守れない客や自分ルールを振りかざす客は客で会って客にあらず、という24時間型ジムのスタンスは現場スタッフの仕事効率化にはとても有効でしょう。

 

このスタンスが広がって「くだらない伝達係」としてのスタッフの仕事は無くなっていってほしいものですね。

パーソナルトレーニングを時間で区切る場合に成り立つ形式とは

昨日に続けてパーソナルトレーニングというものを30分や60分という時間単位で区切りをつけることに関して考えていきます。

 

トレーニングを受ける人(お客様)にとって必要な運動メニューを行うこと、指導をすることがパーソナルトレーニングというわけですから、自然に考えれば時間単位でのサービスの提供というものは変ですね。

 

必要なもの提供するという点で考えれば外科手術等の医療行為などもパーソナルトレーニングと同様になるでしょう。

(比較対象にしては医者からすれば迷惑でしょうけれど)

その種類はどうあれ、何らかの手術を行う場合、その手術が「時間単位」で区切られ、料金が発生していくなんていうことは絶対にありえませんよね。

時には8~10時間以上のかかるもののあるし、2時間前後で終わるものもあるでしょう。

 

ポイントは、手術というものはその患者さんにとって「必要な処置」というものが行われているということです。時間はあくまでも結果であり、その処置提供に必要なだけの時間がかかってしまうということにすぎません。かといって何時間もできるわけではないという要素もあります。

 

運動やトレーニングを必要としている人にそれを提供するということも基本的には手術による価値提供と変わりはありません。

ですから、既存の30~60分で6000~10000円のパーソナルトレーニングの販売のされ方はやはりおかしなものだと言わざるを得ません。

 

時間単位でのサービス提供が成り立つものと言えば、

勉強やレクチャーといったようないわゆるセミナー系のサービスや、

リラクゼーションとしてのマッサージなどがあります。

(ヤラシイ系のものも含まれます)

 

リラックスのためのマッサージや慰安サービスであれば長い時間をかけるほど受け手が気持ちよいと感じる時間が長くなるわけですから、より長時間=より高料金という図式は成り立ちます。

授業やレクチャーもより時間を長くければ多くのことを学べるわけですから同じ構図になりますね。

この形式でパーソナルトレーニングが行われるならば、時間による区切りは成立します。

 

例えば

コンテストに出るようなボディメイク系のトレーニングをしている人や、そういった競技に参加している人が、トップクラスのボディビルダーやフィジーカーからトレーニングテクニックを教わるという形式のパーソナルトレーニングであれば「30分でいくら」「60分でいくら」が成立します。

しかし、

改めてその図式を見直してみるとそれはパーソナルトレーニングではなく、やはりレクチャーとかセミナーを1対1で受けているという方がより正しい表現になります。

 

継続的にパーソナルトレーニングを受けている人も現在は多いと思いますが、その人たちは毎回60分のセミナーをトレーナーから受けているかというと、そうではないはずです。

一人では運動ができない人にとっての運動の習慣づけやより効果的な運動を行うためにトレーナーにお金を払っているわけであって、毎回勉強をしているわけではありません。

 

パーソナルトレーナーたちが提供してるのは今日色々書いたうちの「どの形式」なんでしょうか?

そしてそれは「時間で区切れるもの」なのでしょうか?

パーソナルトレーニングとは時間で区切れるものなのか

パーソナルトレーニング30分はあり得ない」という題の記事をだいぶ前に書きましたが、改めてフィットネスクラブにおけるパーソナルトレーニングというものを考えていくと本当に疑問点が多いと感じます。

むしろ疑問点しかないと言った方がいいかもしれません。

 

奇しくも同じ施設で

働くトレーナー兼インストラクターとその点で話が合い、ついつい熱く語り合ってしまいました。

30分3000円+税 と 60分6000円+税 の料金設定が相場のパーソナルトレーニングですが、それってそもそもどうよ?という話です。

 

トレーナーたちが自身のトレーニングをする時に、トレーニングというものを時間で区切る感覚を持っているかというと、そんなことはありません。

かといって何時間もやっているわけでもないのですが、施設の利用時間制限の問題や、トレーニング後の予定などを考えて「そろそろ切り上げるか」というくらいの感覚で捉えていることの方が大半です。

 

では

最も気にしていること、

念頭に入れていることは何かというと、トレーニングメニューです。

「今日は脚のトレーニングの日だ」とか「今日は肩を徹底的にやろう!」という意識をもってその日の自分がやりたい種目をやる、必要な種目をやるということです。

この理屈はお客様へのトレーニングにも当てはまるのではないでしょうか。

 

つまり

「その人(お客様)にとって必要なメニューをすべて、または可能な限り行う」というのがパーソナルトレーニングのあるべき姿です。

かといって何時間もダラダラやることに意味はないですから、その意味での時間の区切りという要素は入ってくるわけですが、そこがトップには来ていません。

 

芸能人やトップアスリートがトレーニングを行う場合にはほぼ確実にトレーナーが付きますが、その場合のトレーニングは「時間で区切る」とか「60分でいくら」などという形式にはなっていません。

野球選手が冬に自主トレで海外へ行く場合などはその期間中、ずっとトレーナーが帯同してトレーニングを担当するように、「必要なメニューをこなすこと」こそがトレーナーの仕事です。

 

運動初心者や高齢者の場合、初めのウォーミングアップからトレーニングを開始していくと80~90分はかかってしまいますが、トレーニング熟練者の場合はポイントを絞って行えば30分以下の時間でもメニューが消化できることもあります。

 

やはりどう考えてもパーソナルトレーニング

30分とか60分という時間単位で販売することは間違いであると思われます。

 

明日以降に続けます。

疲れのもとを消していこう!

昨日に続いて、疲れのもとを絶つ具体的な方法について書いていきます。

 

スマホと「動く車両」による目の疲れ~頭頚部の疲れ

移動姿勢やPC作業姿勢からくる身体の疲れ

2つの要素をいかに消していくかということです。

 

まずは、目ですが、これはシンプルです。

スマホを見ないこと、特に電車やタクシーを利用する場合などの「動く車両」の中では見ないようにすることです。

そしてそれだけではなく目を閉じることも重要です。

移動する車両に乗ることによって動くものを見続けることによる目の疲労は思いのほか大きいです。

自分で車を運転していてもそれだけで疲れますよね。

 

電車や自動車(自分が運転しない場合)に乗ったらスマホはノータッチ!

そしてすぐに目をつぶって目的地の駅に着くまでまぶたを開かないようにしましょう。

 

次に姿勢です。

デスクに座っていることによる疲労は仕方ないのですが、通勤時の移動姿勢、つまり「片手にカバンを持って歩くこと」による疲労の蓄積に気をつけましょう。

具体的に言えば、カバンを持たないこと、つまりリュックサック型のバッグを使いましょう。

たすき掛けの斜め掛けカバンは結局は手持ちカバンと同じなのでやめたほうがいいと思います。

 

最近では営業のサラリーマン向けにビジネスシーンでも対応可能なリュックサック型のバッグも出回ってきており、通勤時にはリュックを背負った人の姿も増えてきています。

クールビズが浸透したようにリュックビズもぜひとも浸透してほしいものです。

効率や生産性という今後の日本のテーマからもリュックサック型のバッグを使うことによる疲労の軽減は多く人が必要をしているもののはずです。

 

ビジネス用のバッグはリュックサック型

移動している車両の中では目を閉じる

外を歩くとき(車・自転車・バイク含む)はサングラスの着用

 

サングラスを抜きにして上記の2つでいいからやってみて下さい。

 

本当に驚くほど、疲労感が少ないものになります。

疲れのもとを考えよう!

社会派ブロガーのちきりんさんの著書を最近読んでいるせいで記事タイトルもそれに似たものになってしまいました。

 

それにしても今日の地上波テレビは民放各社が朝から日馬富士のニュースです。

フィットネスクラブ内には(ランニングマシンに埋め込まれている)テレビが設置されているのですが、もうずーーーっと日馬富士でした。

 

さて、前回のサングラスに関連した疲れの元に関する内容の記事を書いていきます。

自分でも最近実感したという恥ずかしさはありますが、サングラスの着用で気づいたてんから日常の中でのあらゆる「疲れのもとになる要素」というものがわかってきたと感じています。

肉体労働ならまだしもホワイトカラーの人たちが日常で「疲れる」ということはよく考えればありえないことです。

激しく体を動かすわけでもない、筋力も使わない、一日中座っていることも多い、食事は定時に取ることができるなど、

いわゆるサラリーマンが仕事で疲れるということは考えにくいはずです。

 

では、どこに疲れの要素があるのかと考えていくと、頭部と肉体の疲れの二つにまずは分類ができます。

このうち肉体の疲れというのは「姿勢の保持」から来ているものだということは簡単に推測できます。外回りで歩き回っているといってもスポーツの練習ほどではないはずですからね。

椅子に座っている時の姿勢や歩いている時の姿勢などが疲れのもとになるはずですが、ここからくる疲れというのは実は少ないだろうと私は感じています。

 

最も大きな疲れのもとはやはり「目の疲れ」そしてそこからくる頭部と首の疲れだと言えるでしょう。ポイントはスマホです。

前回も書きましたが、電車や車など動く車両で移動をすると目が周囲の情報を処理し続けます。そこにスマホ画面をみて、それもSNSなどのサイトをスクロールさせてることで動いているものの中で動いているものを見るという二重の作業を目が行い続けることになります。

これによって相当な疲労が蓄積されだろうと考えられます。

(液晶画面が放つ強烈な光も同様)

 

そしてそこに姿勢の疲れが加わります。

姿勢と言ってもデスクに座っている時の姿勢の悪さではありません。

移動時です。

カバンを片手に持って歩く(通勤する)ことによる姿勢です。

たくさんの書類やPC等をカバンに入れて、それをどちらかの手に持って、あるいは肩にかけて歩くとなると、体は自然とカバンを持っていない側に向かって重心を傾けます。

まっすぐな姿勢をキープするために自然と左右のどちらかに力を入れ続けることになります。

これが意外にもかなりの疲れのもとになっていると考えられます。

 

カバンを手に持って、あるいは肩にかけて駅まで歩き、電車を待っている時からスマホを見続け、会社に着いたらPCをつける。

これによって朝の通勤時に大量の疲労要素が生まれています。

 

ですから、それらの要素をひとつひとつ消していけば、「椅子に座っている」という程度の軽い疲労だけで、無駄な疲労感を感じずに済みます。

具体的にどうするかは、明日に続けます。