スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

病院に行くまでもない不調

腕を真横へ挙げていくと、途中で何か痛みが走ったり、動かしにくいところがある。

正座をするとなぜが、ひざがつっぱるような感じで不快感を感じる。

など、身体のちょっとした不調で悩んでいるという人は、私の経験上かなり多いと思います。

 

しかし、それらは本当に「ちょっとしたこと」であって

「根本的に自分の生活に支障が出ていない」ので、多くの人は病院に行ってまで体を調べてもらおうとしません。

行ったところで病院側もなんとなくレントゲンを撮って

痛み止めをシップという全く意味のない2つの道具を処方して、「経過観察」というかっこいい言葉でごまかし、結局は「何もしないで放置」です。

 

こういった 病院で詳しく調べるまでもいかない程度の身体の不調 をフィットネスクラブのスタッフには打ち明けてくださる方が非常に多いです。

そういった不調というのはまさに「ちょっとしたこと」で改善していくケースが多く、「今までのはなんだったの?」と感動してくれる人もいます。

 

具体的に何が体に起こっているのか、はっきりと原因を探るのはその人の身体を部分的に解剖して中を見るか、筋肉や内臓などが半分透明人間のように透けて見える眼鏡などが開発されないと不可能ですから、正確に言えば「わからない」というのが誠実な答えとなります。

 

どうしてもフィットネスやトレーニングというのは他のことに例えて説明する方がわかりやすく、今回もそうなってしまいますが、人間の身体というのは些細なことでも体は大げさなくらいに反応するようにできているのです。

例えば、指先をほんの少し切ってしまったり、針を刺してしまったといった、わずかなケガでもそれだけでもうそのケガした指の「手全体」が動かしにくなります。

牛肉の筋など糸くず程度のものが歯の隙間に挟まっただけで、口の中全体に違和感が広がってどうにか取ろうと舌を動かしたりつまようじを使ったりするのと同じような感じです。本当に小さな小さな「食べかす」程度でそんな状態になるわけですから、

「ほんの少しの関節の不調」で体はなんだか「痛い」「重い」「動かしにくい」などと感じるというわけですね。

その原因が何かをたどるのはこれまた複雑になってしまいます。

 

ちょっとした不調はちょっとした運動で改善できます。