フィットネスクラブで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

アスリートのトレーニングで見るべき点と考えるべきこと

テレビなどのメディアでアスリートのトレーニングというのが紹介されることがあります。最近ではアスリート自身が、自分のトレーニング方法や食事に関する情報をツイッターなどで発信することも多くなりました。

メジャーリーガーのダルビッシュは自身のトレーニングや食事などを頻繁に発信してくれるので、それをフォローしているフィットネストレーナーは多いです。

 

最近ではサッカー日本代表の長友が体幹トレーニングというのをおこなっていることが注目され、すっかり「体幹」という言葉が定着しました。体幹トレーニング自体について、その良し悪しを細かく書いていってもいいのですが、「あのアスリートが行っているトレーニング方法だ!」といって安直にそれに飛びついてしまうのははっきり言ってやめるべきです。深く物事を考えない情報弱者そのものでしょう。

 

では、どうすればいいのかというと、その背景や原因を考えながら見ることです。

長友の例でいえば、「あの長友がやってるトレーニング方法だ」ということで飛びつくのではなく、「なぜ長友はその体幹トレーニングをやるようになったのだろうか?」を考える。または考えながらそのトレーニング映像を見ることです。スポーツニュースの1コーナーでちらっと映されるものくらいでも構いません。

そうやってアスリートのトレーニングを見て考えていくと、かならずそのアスリートの過去と現在の状況を調べるようになります。

 

例えば長友は腰にヘルニアという疾患を持っていたようです。さらに身長が170cmとアスリートとしてはかなり小柄な体格です。

ですから海外のチームでプレイするにあたり、他の選手に負けない大きな体を作るということをせずに、自分の現在の体格での持ち味を活かそうと考え、それには体幹トレーニングが自分に合っていると判断したのではないか?ということが推測できます。

あえてそこでウエイトトレーニングを積極的に取り入れて、食事の量も増やして海外の選手に負けない大きな体を作ろうとするということもできますが、その場合、トレーニングで扱う重量をどうしても増やす必要があります。腰のヘルニアがもうすでに何らかの処置がされているかもしれませんが、やはりハードなウエイトトレーニングではまた腰を痛めるリスクもあるし、今のところ恐らく本人がその必要性を感じていないのだと思います。

 

ダルビッシュの場合は体を大きくするということを追求しているのが明白です。それは「アメリカで野球をする」ということについて本人が体を大きくする必要性を感じたからそうしているというこでしょう。

 

このように勝手な推測程度もいいから背景を考えていくと、一般的なフィットネス(健康)というものを念頭にしている人たちには、体幹や高重量トレーニングをやるにしても「それに相応しい理由」というものを考えないとまったく意味のないものになるということが理解できるはずです。

 

「テレビで〇〇選手がこうやってた!」といって同じトレーニングをするのはいいのですが、その原因・背景を見ようとしなければそれは猿真似と変わりません。