スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

人体の構造、仕組みこそ必修科目にするべき

職場のフィットネスクラブのスタッフと休憩時間中に”珍しく”中身のある会話になりました。そのスタッフはフィットネスクラブに勤めているものの、人体の構造、どのように筋肉がついているのか全く知りませんでした。

当然、骨や靭帯などのことも知りません。

「フィットネスクラブのスタッフ」というのは正確に言えば「監視員」「警備員」「ホテルの従業員」と同じですから、そういった知識は必要ないと言えばその通りになります。

 

その話から始まり、我々はそもそも自分自身の身体について知らないことが多岐過ぎる。むしろ全く知らないと言ってもいいくらいで、それによって正しい知識ではなく自分の勝手なイメージや販売者のうたい文句をなんとなく信じて、本当は効果のないサプリメントと買ってしまったり、自分の感覚やなんとなく先輩から教わったというようなぼんやりした知識のままめちゃくちゃなトレーニングをしてしまうことが多い。という非常に的を得た話になりました。

 

そこから導き出された結論は、「義務教育で人体の構造について授業をするべきである」ということです。現在、中学校ではダンスが必修の科目になっています。2020年には小学校でプログラミングが必修科目として導入されることも決まったようです。そこにぜひとも人体の仕組み、できればそこに基本的な栄養の知識と筋力トレーニングの授業も必修化させてほしいと感じます。

 

自分の小、中学生時代を振り返ってみても人の身体(特に筋肉)についての授業なんて受けた記憶がありません。保健体育でもそんなことは習った記憶がないです。栄養というものについても三大栄養素について本当にさらっと流すように教わったくらいです。

 

これによって正しい知識が身についておらず、「何かを食べることで痩せる」というようなことは絶対にないのに「ダイエット食品で痩せる」などのインチキ情報に引っかかってしまったり、筋力トレーニングがスピードが落ちる、筋肉がつきすぎることはよくないというような間違ったイメージを大人になってもずっと引きずってしまっている人が本当に多いです。

 

まるで食品会社や外食産業、医療関係者たちが自分たちの仕事を無くさないようにと人体・栄養・運動などの正しい知識を”あえて”教えないようにしているのでは?という陰謀論まで浮上しました。

 

自分の身体のこと、一番身近なことなのにそれがわかっているかと言われると私も実は怪しいです。フィットネス業界にいる自分でさえそうなのですから一般の人たちは本当に、自分自身の身体の仕組みを知らないと思います。

 

これによって本来かかるはずのないお金がかなりかかっているはずです。義務教育に人体の構造を導入しましょう。