フィットネスクラブで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

タンパク質の重要性について

筋トレにおいてタンパク質の摂取は重要です。(当たり前ですが)

 

タンパク質を英語にかっこよく言い換えると「プロテイン」となりますが、その呼び方に変わるとなぜか多くの人が「筋肉を増やすための特殊な薬」のようなイメージを抱いてしまうようです。

なぜタンパク質が重要なのかを考えていくと、決して「筋肉を増やすため」ということにはならないのです。

 

タンパク質を摂取することが重要な理由とは、タンパク質とは「貯めておくことができない栄養素」だから です。タンパク質とともに三大栄養素を構成する糖質(炭水化物)と脂質は身体に貯めることができる栄養素です。

脂肪などはまさに「皮下脂肪」として体中の色々なところに貯まっていますし、内臓脂肪として身体の内部にも貯蔵されています。

 

多くの人がそれら「貯まった脂肪」を「どうにかしたい!」と思っているのでその脂肪を減らすことにつながる行為や品物が商売として成り立っているわけです。

エステ、サプリメント、脂肪が付きにくい食品、フィットネスクラブなどですね。

 

糖質も身体の中に貯まっています。身体の中にある糖質は「グリコーゲン」という呼ばれ方をしています。貯まっているのは筋肉の中、そして肝臓の中です。

スポーツの世界では「グリコーゲンローディング」または「カーボローディング」といって炭水化物を意図的に多めにとってエネルギー貯蔵量を増やす食事方法があり、マラソンランナーや山の中を走る「トレイルラン」の実践者たちが頻繁に行う調整方法のひとつです。

マラソンランナーの高橋尚子が金メダルを取り注目されたときに、普段の練習時の食事の量の多さも注目されたので覚えている人も多いかと思います。(寿司を50貫も食べるということでした)

 

この様に、糖質と脂質(脂肪)というのは摂取すると(口に入れて食べるという行為によって)「身体に貯めこんで、エネルギーとして消費する」ということができますが、タンパク質に関してはエネルギーとして消費することはあっても貯めるということが出来ずに、身体はどんどんタンパク質を「使っていってしまう」のです。

貯めるところが人体にはないと言ってもいいかもしれません。

(医学的に細かく言えば違っていますが、基本的な概念として、です)

 

ですから、タンパク質摂取において重要なのが、前回の記事で書いたように「量」なのです。一回の摂取量でも、複数回に分けた場合の摂取量としても、現代人の一般的な食生活の中では、かなり意図的にタンパク質を食べる量を増やそうとしないと、人体がタンパク質を使う量に間に合いません。

 

消費カロリーと摂取カロリーのバランスで痩せるか痩せないかという話は有名ですが、一般的な現代日本の普通の食事をしている人たちでは、消費タンパク質量と摂取タンパク質量のバランスが取れていない状態、もっと言えば消費タンパク質量の方が常に勝っている状態なのです。

 

その状態が続けば、当然筋肉は減ってきますし、タンパク質を原料とする身体の色々な組織(肌、髪、爪)も原料の供給が間に合わないので、やせ細ってきてしまいます。

ですので、筋肉のために限らず、タンパク質摂取というのは非常に大事なことなのです。

 

人体はどんどんタンパク質を使っていってしまう、ということについては明日に続けます。