フィットネスクラブで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

人の身体は運動ではあまりカロリーを消費しない

脂肪燃焼、ダイエットというものを実践するにあたり、

非常に有名な公式が 消費カロリー>摂取カロリー です。

 

食べる・飲むなどの行為によって得る摂取カロリーよりも、運動や基礎代謝による消費カロリーが上回れば、痩せる・体脂肪が減る という公式です。

少しでもダイエットについて調べたことがある人なら見聞きしたことはあると思います。

最近では、消費カロリーアップのためには筋トレをして基礎代謝を高めると良いという概念が定着してきていますが、20年~30年前は「運動してカロリーをたくさん消費しよう!」という考え方定着していて、スポーツクラブ・フィットネスクラブでは盛んにエアロビクスなどの有酸素運動が盛んにおこなわれていました。

 

現在でもランニングブーム・マラソンブームが続いておりブームから定着になっている感がありますが、こちらは脂肪燃焼やダイエットのための運動というよりも「走ること」を通じての仕事場以外での仲間づくりや趣味、または競技としてのマラソンを楽しんでいる人が多くいるように感じます。

 

有酸素運動でのカロリー消費から筋トレによる基礎代謝アップに概念が変わってきたというのは「正しいこと」だと言えるし「どちらも正しいがより効果的なのが筋トレだから」だとも言えます。その理由についてはネット検索すればまた色々と出てきますが、「基礎代謝をupさせて太りにくい体作り」ということくらいしか出てきません。

 

基礎代謝を高くすることにメリットはたくさんありますが、少し見方を変えてみると非常にわかりやすくなるかと思います。

その理由は記事のタイトルの通りなのですが、人体というのは運動で多くのカロリーを消費しないようにできているから ということです。

 

どんな運動によってどれくらいのカロリー消費をするかはすぐにネット検索すれば出てきますのでそれを見ればわかりますが、どれも思ったよりも少ないはずです。

フィットネスクラブに置かれているエアロバイクやランニングマシンなどは利用時間やスピードによってどのくらいのカロリーを消費しかを機械が表示してくれますし、万歩計やスマホの機能でも「消費カロリー量」を教えてくれるものもありますので、実際にその機能を使ってみると、「こんなに動いたのにこれだけしか消費しないのか?」という程度のカロリーしか消費しないことがわかります。

 

有名な例えですが、

1kgの体脂肪を減らすためにはフルマラソン3回分、つまり距離にして約130㎞くらい走らないとダメ

というものがあります。

※「老後の資産は1億円必要です」のような極端な例えですけど。

 

なぜそんなに頑張っても少ししかカロリーを消費しないのかというと、もし人の身体がほんの少しの運動で大量のカロリーを消費してしまうようであれば、とてもじゃないけど生きていけないからです。

 

ほんの少し歩いただけで500㌔カロリー消費 

とか

15分の軽いジョギングで1000㌔カロリー消費 

 

とかいったように少しの運動でバンバンカロリーを使ってしまえば、

 

通勤で駅まで20分歩いた、15分自転車に乗った、というだけで、まるでフルマラソンを走り終えたかのような疲労がでて、すぐに動けない状態になってしまいます。それでは生活どころか、動物としての概念に立てば他の動物にすぐに襲われて食べられてしまいます。

 

ですから、人の身体とはちょっとやそっとじゃすぐに死なないように、軽く歩いたり走ったりする程度であれば1日中でもできるように、エネルギーを小出しに使うようにできているんです。ですから、基礎代謝をあげることの方がカロリー消費にはむしろ効率的なのです。