スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

運動前の食事か運動後の食事か

運動前に食事を摂るのがいいですか?

それとも運動後の方がいいですか?

 

という質問をフィットネスクラブでは非常に良くされます。

この質問の裏には

「どちらの方が太りにくいのか」

「ダイエットにより効果的なのはどちなのか」

という意図があります。

 

トレーニングの具体的な方法について回答することの難しさはこのブログで何度も書いていますが、この食事に関する質問の回答も非常に厄介なものなのです。

 

あえて回答するならば

「食べるモノによる」とか「どういった内容の食事をするのか、そしてその量はどのくらいをイメージしているかによる」という答えになります。

 

例えば、

運動直前に・・・・

お腹いっぱいラーメンを食べて、その後アイスも食べて、少しビールも飲む というのは常識的に考えて「ダメ」に決まっています。

 

では運動前に何も食べないでお腹が空っぽの方がいいのか?となりますが、そうなると今度は「どの程度の運動をするかによる」という答えになります。

空腹状態でかなりハードに身体を動かすことは、人体に筋肉を消費させて量を減らしてしまう可能性が増えますし、頭もぼーっとしてしまうこともあり、危険です。

しかし、人によっては空腹状態の方が集中できるということもあります。

空腹状態であってもそれほどハードに運動せず、20分程度のウォーキングやかなり軽いダンベルを使ってのトレーニングであれば特に問題はないでしょう。

 

この様にその人が考える「食事の内容」というものがはっきりしてこないと「その食事のベストタイミング」というものが導き出せません。

 

 

スナック菓子やケーキなど、明らかに太りやすい食品をを食べるのなら運動前か後か、ということもよく受ける質問ですが、答えは「両方」です。

運動前に食べれば食べた分は運動時のエネルギーとして消費されるでしょうし、運動後に食べたとしても身体(筋肉)がエネルギーを使ったあとであれば身体が糖質を消費した状態ですから、食べた分の糖質は脂肪に変わりにくい状態だと言えます。

ここでのポイントはやはり「どの程度の運動をするかによる」です。

 

お菓子を食べてから・・・・

5分だけ歩いて、友達をおしゃべりしながら楽な筋トレをテキトーにやって終わり、ではダメですし、運動前は食べなかったとしてもそんな内容の運動の後にお菓子を食べたらやはり太ります。

 

「食事の内容」があっての

「食べるタイミング」そしてそのタイミングがあっての

「運動内容」や「トレーニングの強度」です。

 

色々書きましたが、つべこべ考えず、「しっかりと体が疲れる運動」をしてくださいということです。