トレーニング指導の仕事をしていると、トレーナーを付けてトレーニングをする、いわゆるパーソナルトレーニングというものに対して思い違いや間違ったイメージを持っている方にお会いすることもしばしばです。
頻繁に見られる思い違いは
「トレーニングメニューを作ってほしい」というものです。
何をしたらいいのかわからないし、基準や指標となるものがないと不安だという気持ちは十分わかりますが、「メニューを作る」ということは
ちゃんとジムに来てそのメニューをきっちりこなすこと、そして、
定期的にジムに来て運動をすること、という2点が前提になります。
厳しい言い方ですが、この2点が前提になっていないと、どれだけ優れたメニューを作成したとしても意味を持ちません。
そして、多くの人がもつ「トレーニングメニュー」というもののイメージが「たまに来た時に行うもの」というものであり、これが勘違いなのです。
「仕事が忙しくてなかなか来られない、通えない」
「色々予定が入ってしまってジムへ行く時間の確保ができなかった」
などの”定期的に来ることができない”や”不定期でもそもそも来ることができない”ということであれば、思い切ってジムをやめる方がいいでしょう。
学校や塾に「なかなか忙しくて通えない」ということはそもそもあり得ませんし、
仮にそんな形だとしても塾や学校へ来た、という時に
「今日は時間があって塾に来られたんだけど何を勉強すればいいの?」とか
「私に合った勉強メニューを作ってください」
などと先生や講師に質問することがどれだけおかしな行為であるかはあえて書く必要もないでしょう。
メニューを作ること。
それは勉強で言えば「自習や宿題としてやっておくべき課題」に相当しますが、自習や宿題は、定期的に学校(塾)に通ってくることが前提だからこそ成り立つのです。
そして、与えられた課題は「きちんとやる」ということが前提です。
そうでなければその子供の成績は上がっていくはずがありません。
運動やトレーニングも同じことが言えます。