スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

24時間化を進めるならフィットネス業界もこれを見習うべき。

昨日(27日)の日経新聞に大手ドラッグストアのウェルシアが店舗の24時間化を進める方針であるという記事がありました。

www.nikkei.com

 

人手不足で24時間営業を取りやめているファミレス等の飲食業界や、俗にいう「宅配クライシス」のような長時間労働による従業員の疲弊により、業務形態の改善を始めている各サービス業の中では流れにあえて逆らうことに商機を見出しているようです。

コンビニエンスストアに対抗する」と記事にはありますが、コンビニ業界は最大手のセブンイレブン社長が「24時間営業を止める方針は無い」と明言してい様ですし、店舗レベルではアルバイトスタッフの時給が上がる一方で、日用品61品を値下げするという戦略を打ち出しました。

本社レベル(企業全体)としては人手に頼らずに済む設備投資、いわゆるロボット化、AI化、オートメーション化を推し進めていくようです。

 

ウェルシアの場合は薬剤師の常駐化を拡大、つまり店舗の有人化を進め、コンビニ(セブン)の場合は人がいなくても済む無人化の流れを進んでいくようです。

いずれにせよ、どちらの業界も狙うべきターゲットを明確にしてしっかりとした戦略を立てた上での24時間化の推進をしているということがわかります。

 

簡単に推測できることは、

どちらも深夜の時間帯に需要があるということでしょう。

深夜でも薬局が営業しているのなら小さな子供の急な発熱、

突然の咳など持病による身体の不調が出た際など、「急車を呼ぶまでもないが、早急に対処したい傷病」に対して薬の処方などので対応ができます。在宅で治療を受けているという人に対しても「深夜に何かあった際」の対応が可能になります。

病院やクリニックが閉まっている間の時間帯に「医者の代わりを務める」ということですね。

 

コンビニにおける深夜の需要は、食品や酒はもちろんですが長時間労働により自宅へ帰れず、簡易ホテルや会社に泊まるという人たちに対して下着や髭剃り、化粧品というものがそれに該当するのでないかと思います。

満員電車は朝の通勤ラッシュに目が行きがちですが、23時過ぎの電車も帰宅ラッシュでパンパンですから、深夜の時間帯に何らかの理由で日用品が欲しい人というのは多いはずです。

そういった人たちへ向けた「日用品の値下げ」は非常に有効な作戦でしょう。

 

さて、フィットネス業界です。

24時間ジムの出店ラッシュが続き、既存の大型クラブでも24時間営業を進める動きが活発です。深夜の時間帯にトレーニングする人がいるという需要に合わせての戦略だとも言えますが、そのほとんどは「エニィタイムフィットネス」のモノマネ、つまり「あちらが24時間やっているからウチもやってみよう」というくらいのものでしかありません。

ただ施設を開けているというだけでは何の戦略でもありませんね。

 

ウェルシアを見習って例えばどんな戦略が打ち出せるか、明日に続けて考えていきます。