さて、2017年もあと3日です。
雑誌等のメディアでは今年の振り返りと「来年はこうなる!」という予測の特集でもちきりです。
2017年を振り返ってみると、とにかく目立ったのは24時間型ジムの出店ラッシュでした。それに合わせていくつかの総合型クラブでもジムエリアを24時間にする動きがありました。
年末に入って驚いたことはコンビニチェーンのファミリーマートがなんと24時間型ジム事業に乗り出すというニュース、そして韓国のスポーツ施設での大火災ですね。
こちらは明日に掘り下げて書いていく予定ですが、どちらともフィットネスを不動産として考えているという要素が根底あるようです。
その感覚が今でも抜けないフィットネス業界は、
現場に立って運動指導をするトレーナー、イントラ、スタッフたちが安い給料で仕事をしているのに対して、
スタッフルームに引きこもって一日中数字を眺め、ああだこうだ言うだけの支配人(店長)などの施設管理者の方が高い給料をもらっている
という問題を抱えています。
バブル期のゴルフ場のように「施設がある」ということ自体に価値があった時期はとっくに過ぎ去ってるのに、いまだにその感覚が抜けません。
お客様や利用者へ直接的にサービスを行い、価値提供をしているのは?と考えていくと、まったく何もしていないのが支配人です。
利用者のために施設を常にきれいで清潔な状態に保っている清掃員のほうがずっと価値提供をしていますし、その人たちのほうがずっといい給料をもらってしかるべきです。
業界的にも30年以上の年月が経過し、各クラブはそんな「居ても意味がない支配人」を管理者に配置しているという現状が次第に業界的には重荷になってきているようです。
・年齢的にも現場で運動指導することはできない
(年に関係なくそもそもできない)
・勉強を続けて独自のビジネスセンスが磨かれているわけでもない
・そのくせ年だけは取っているから年功序列で役職だけはエライ
・挙句の果てに仕事を辞めると本当に暇で寂しくてしょうがないから定年になっても再雇用を選んでいつまでもクラブに居続ける
これによって各クラブは余剰な人員を抱えています。
しかし、この問題を一気に解決できるのが24時間ジムにあると私は感じています。
24時間ジムというのは「無人」というのが基本スタンスです。
「自分で運動ができる人のために施設をしていますかご自由にどうぞ」ということですね。
スタッフが在中している時間もありますが、中で会員さんとお話をするとか、指導をするということはほとんどなく、勤務時間をほぼスタッフルームでPC画面や監視カメラ映像を見て過ごします。
それを年齢的にも若い20~30代のスタッフが安い給料or900円くらいの自給でやっているわけですから勿体ないとしか言いようがありません。
ただただ貴重な時間と自分のキャリアを消費させているだけですからね。
そんな24時間ジムこそ、管理者としての仕事が求められているはず!
すわってパソコン観てるだけのおじさんは大手クラブに溢れていますから、どんどん出向していただきましょう!
そしてトレーニングや運動に関わりたいと思って24時間ジムに勤めるようになった若者はどんどん現場へ出ましょう!
24時間ジムの親会社さん、オーナーさん、その他関係者さん!
管理者としての人員の募集をぜひ大手クラブまで問い合わせてみてください。施設管理の得意な(それしかできない)再雇用シニアスタッフがたーーーくさんおります!
大手クラブの役員クラスの皆様!
人件費のかかる支配人や定年退職しない再雇用者たちのために24時間ジムを提携するというのはいかがですか?
彼らの出向先にこれほど向いているところはないはずです!