フィットネスクラブで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

フィットネスクラブのスタッフ研修の大半が無意味なものである理由

ここ数日、お世話になっているフィットネスクラブの休館日に施設まで足を運ぶことが多くありました。

 

休館日というと、普通に考えれば「従業員の休みの日」ですが、施設内(クラブ内)では何かしらの研修が行われていることが多いのです。

内部のアルバイトスタッフ研修もありますし、私のように業務委託で入っている外部トレーナー・インストラクター達の研修なども頻繁に行われています。

 

私は研修参加ではなく別の理由で施設へ行っただけでしたのでその時に行われていた研修の様子がどんなものか軽い気持ちで遠目から見学させていただきましたが、行われていた研修が「本当に意味があるものなのか?」と疑問に感じざるを得ないものでした。

 

その研修とは、フィットネス業界では定番のロールプレイ(通称ロープレ)でした。

研修生たちが二人一組になり

一方がお客様役、もう一人がスタッフ役になって

商品の販売や、施設の体験利用者の

ご案内から入会へ誘導するセールスの研修です。

 

はた目から見ていても「これは気が滅入るだろうな」というのがはっきりとわかりましたが、それはロールプレイを通りして行われているのが「ミスの指摘」に終始していたからです。

ダメだった点、気になった点、ここをこうすればもっと良かったのにという点などをお互いに挙げ合うようにという社員スタッフの事前説明もありましたが、

とにかく

「あれがダメ、これがダメ、ここがダメ、ここが良くなかった」

のオンパレードなのです。

 

男女のペアで女性スタッフがお客様役として無料体験にきた設定で、そのカウンセリングを男のスタッフが行っていた様子を見ていましたが、私の印象では特に問題ないように思われた内容でも女性スタッフは「この一点がダメだった」として、男側が発した「たったの一言」が気になったというのです。

 

お客役である女性スタッフとの会話で、

「仕事が定時で終了することが多い」

ということを客役の女性が話すと、トレーナー役の男性は

「いいですね~!定時で上がれることが多いなんて夢みたいですよ~」と返答しました。女性スタッフはこの一言が気になったというのです。

 

その女性スタッフ曰く

「仕事が早く終わることが夢みたいに嬉しいことなのかどうかはあなたの感覚で、私はそのイメージを持ったお客さんの設定をしていなかった」と言うのです。

 

お客様の立場からすればもっともな指摘だとは思いますが、この女性は「ミスの指摘をする」という研修に特化し過ぎたロールプレイを行っているという印象を私はウケました。

仕事が早く終わることは一般的には嬉しいと感じるものですし、

サービス業であるフィットネス業界人からすれば

定時でスパっと退社できるというのはめったにあることではありません。

 

お客様とトレーナー間でカウンセリング時に

そういった価値観のすり合わせをしていけば

良好なコミュニケーションとなるはずですし、

よほど相手の印象が悪いものでない限り、

初対面の人同士は互いに積極的に会話を合わせようとするものです。

 

得意顔でミスの指摘を行う女性スタッフに対して

男性スタッフはまるで

「そんなポイントを指摘されても・・・」

「そんな細かいこと気にされてもどうしようもないよ・・・」

「占い師じゃないんだからあなたの心を読み取れるわけないよ」という表情をしていました。

 

これは一例に過ぎませんが

フィットネスクラブの研修というのはそのほとんどがこういった「ミスの指摘」「落ち度の洗い出し」が中心となって行われています。

 

そんな研修が半日近く続けば、

ただただ疲れて「早く終わりたい」という気持ちになるだけです。

 

フィットネスクラブのアルバイトスタッフの多くは恐らくそんな風に感じながら研修を受けていることでしょう。