スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

四十肩五十肩の原因について④(石灰沈着性腱板炎)

前回に引き続き、石灰沈着性腱板炎についてのお話です。


カルシウムが肩の筋肉に溜まることによって起こる肩の痛みを

石灰沈着性腱板炎と言いますが、その原因とは何なのでしょうか?

先週お話した原因に加えて、大きく関与していると思われるのが乳製品です。

 

意外だと感じる方が多いのではないでしょうか?


乳製品を日常的に摂っている、食べているという方は多いかと思います。

その理由として「骨に良い」「なんとなく健康に良いイメージ」という

考え方をされている方がほとんとでしょう。

そこには「カルシウムが豊富」という印象があるからだと思います。


しかし、乳製品というのは実は体にとっては有害なものなのです。

なぜ悪いのかを説明するとその理由は非常に多くなりますが、

端的に説明するとカルシウムの過剰摂取になってしまうからです。


そもそもカルシウムは穀菜食+小魚という昔ながらの日本食

十分摂取ができるものなのです。


乳製品にはカルシウムが豊富に含まれていますが、マグネシウムとの

ミネラルバランスも悪く、それを摂取すると血液中のカルシウム濃度が

非常に濃いものになってしまいます。

カルシウム過剰になってしまうと、石灰化というリスクが高まります。


人体というのは様々な外からの影響に対してノーマルな状態を保とうという

恒常性(こうじょうせい)を持っていますので、血中にあふれ出したカルシウムを

どこかに処理することで血液を健全な状態に保とうとします。


どう処理するかというと、人体の軟部組織へ沈着させること、文字通り

筋肉や血管内など「柔らかいところ」に「ひとまずここにカルシウムを置いておこ
う」という感じで貯蔵するわけですね。


腱板という方の筋肉は通常インナーマッスル

と呼ばれるように表層から内部にある筋肉です。

その筋肉にカルシウムが徐々に沈着していき、限度を超えた時それがある日突然痛み
として発祥すると、その痛みが「四十肩五十肩」

と呼ばれる症状になるということですね。


原因不明の方の痛みに長い間悩んでいるという方は、一度乳製品を徹底的に

避けてみてください。

 

肩の痛み改善に役立つことになるでしょう。