スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

トレーナーは占い師ではありません。

前回のブログでトレーニングは薬ではないと書きました。

 

フィットネスクラブで「何をすればいいんですか?」という質問を

される方が非常に多く、その質問に答えると、

「なるほど!じゃあ時間があるときに来ようっと!」

「こうすればいいのか!じゃあ体が動かなくなって困ったときに来よう」

という考え方をしてしまって結局クラブへ来なくなる。

会費だけ払い続けて利用回数0回の幽霊会員の出来上がりです。

 

実はこのやり取りは占い師に悩み相談をする構図と全く同じだということに

気が付いたでしょうか?

相談者がやってきて「私は〇〇〇〇で悩んでいるんですがどうしたらいいでしょうか?」と質問をします。

その多くは恋愛、仕事、人間関係などでしょう。

そして占い師は

「ではあなたは〇〇〇〇をするとよいでしょう」と回答します。

相談者は満足して帰っていきます。

そして頭の中でこう思います。「困ったらまた相談に来ようっと」。

 

「何をしたらいいのか?」という悩み相談に対して「〇〇すると良いでしょう」。

という同じ現象が起こっています。

 

ここまで書いたやり取りは注意深く見ると相談者に問題ありです。

相談者は「薬」のように「すぐに効果が出る方法」を求めている点。

こう聞かれると具体的な方法を答えざるを得ないのです。

大事なことはその占い師のアドバイスを1回で済まそうとしないこと。

ほんの些細なことでいいから繰り返し繰り返しやってみて習慣にしていくことです。

 

そして「具体的にこうすればいい」というものは存在しません。

Q「ゴルフが上手になりたいんだけどどうすればいいですか?」

Q「素振りは何回すればいいですか?」

Q「玉は何球打てばいいですか?」

Q「月に何回ラウンドするのがいいですか?」

と、この様に書いてみるとなんとなくイメージできるでしょうか。

この回答に具体的に「何回です」「何球です」と答えらえるわけがない。

回答できるのはあくまでも「目安となる回数」。

「一般的にこのくらいはやりましょう」という数です。

勘違いしてはいけないのは「それでいい!」ということではないということです。

 

フィットネスクラブのトレーナーも同じです。

「何をしたらいいんですか?」に対する回答は

「自分の体力に合った運動をしましょう」になります。

何回やるか、何分やるか、どのくらいやるか、答えるのはすべて「目安」です。

「一番いい方法」なんてありません。

あるとすれば、ある程度トレーニングを続けて色々なことやってみることです。

そうすると自分にあったやり方、方法が見えてくるはずです。