足のむくみを気にする(気になる)方はとても多いです。
むくみ解消のセルフマッサージや、解消エクササイズなどネット検索すると
かなりのものがヒットすると思いますが、その多くは「ふくらはぎ」に関するものでしょう。ふくらはぎをもんだり、かかとをキュッと上げるような体操をする
といったものが代表的です。
それ自体に効果はあるのですが、それらはこのブログで何度か紹介している「薬感覚」のものでしかないと私は思います。
そもそもなぜむくみができるのか考えながら説明します。
むくむとは、簡単に言えば足の血行が悪いこと、血の流れが制限されていて起こります。
では、制限させるもととは何かというと、椅子に座った姿勢、デスクワークの姿勢が
考えられます。
椅子に座った姿勢は、脚の(太ももの)付け根の部分を曲げている
ということがわかると思います。
足首でもなく、膝でもなく、胴体と脚が繋がってる部分ですね。
ここには太い血管(動脈も静脈も)が走っていますので、脚の付け根を曲げた姿勢(椅子に座った姿勢)をとるだけで血管を折り曲げる形になるのでそれだけで血流が制限されてしまいます。川の上流がせき止められれば、下流には水の流れが滞り、水が汚く濁っていくというのは想像できますね?
むくみというのはまさにそれと同じような原理で発生します。
下流の水が流れず濁るように、ふくらはぎに老廃物や血が溜まるので、ふくらはぎが膨らんでくるのです。
(病気の治療などでステロイド剤など特別な治療の副作用でむくむこともありますが)
もう一つは肥満です。
お腹の出た人がイスに座ったら自分のお腹で胴体と脚の付け根の部分を
圧迫することになります。
高齢者で肥満体系の女性はかなりの確率で足がむくんでいるはずです。
血流を促すポンプ作用を持つ足の筋肉量が男性と女性では女性の方が少ないため、
女性のむくみの方が目立ってしまいます。(男でもむくみはあります)
こうやって見てくると、むくんでいるふくらはぎに対して何か行うよりも
川の上流、つまり脚の付け根の部分の血管の圧迫をとってあげるほうがより根本的な対処であるといえます。
脚を身体の後方へ伸ばすような運動、バックキックのような動きですね。
曲がった脚の付け根を伸ばすこと。
むくみの有効な解消法です。