スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

「無駄な筋肉は付けたくない」はとんだ勘違い

最近ではスマートフォンのニュースアプリやSNS流れる健康情報・ダイエット情報でも筋肉をつけること(筋力をつけること)のメリットを伝えるものが多くなりました。

 

数年前までは身体を鍛えこんでいる人に対して

「ウエイトで作った筋肉はスポーツでは使えない」

「無駄に筋肉をつけるとスピードが落ちる」

「筋肉ばかり付けてもしょうがない。動ける体じゃないと」

などと、否定的な言葉がさんざん使われていました。

もしかしたら2016年現在もそうかもしれません。

 

フィットネストレーナーとしての立場から見るとこういった

「筋肉のつけすぎはムダ・ヤダ」という認識は「損な考え方」であり

そもそも「何も知らない人の間違ったイメージ」だと言えます。

 

まず、「そんな簡単に筋肉がつくわけがない」のです。

ほんの少し筋トレをしただけで・・・・・

すぐにムキムキになっちゃうと思っているとしたら大間違いです。

野球をやり始めたばかりの人がほんの少しキャッチボールをして

10回くらい素振りをした程度で「プロになっちゃたらどうしよう」と心配するようなものです。

そんな簡単にプロになれるわけがないんだから練習しろよ といいたくなりますよね?

筋トレも同じなんです。ムキムキをめざずくらいでトレーニングして手に入るのが

皆さんが憧れる「脂肪の少ない引き締まった体」です。

 

それから「筋肉をつけすぎてスピードが落ちる」というのは確かですが、こちらも

「その状態になっている人」がどれほどいるか疑問です。

ラグビーが今また注目されるようになってきていますが、ラガーマンたちの身体の大きさは半端ではありません。一般人から見れば「つけすぎ」というくらい筋肉があります。ですが、脚が遅くて一般人でも競争したら勝てるかというと、そんなこと考える方が愚かでしょう。

 

勉強で言えば、英語が上手になりすぎて、国語の勉強に支障が出る というくらいのものです。むしろそのくらいになってみたいもんです。

 

この様に考えれば「筋肉のつけすぎ」になんてとてもじゃないけどなれませんので

偏見を持たずに筋トレする方が良いということがわかります。