スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

「来ること」か「行くこと」ができればみんな運動はできる。

運動やトレーニングは継続してやるからこそ効果を発揮するものなのですが、それができない人の方が多いです。

今や日本中にあるスポーツクラブ、フィットネスクラブですが、どこも平均して2500~3000人の会員数を抱えています。

ところがその中でもクラブを毎日のように利用している利用者は全体の1割いるかどうかです。

 

多くの人が続けられない理由は、「クラブに来れない」、「クラブに行けない」からです。本当はただものぐさなのを、「仕事のほかに何かしら用事があって仕方なく行けない」という設定を自分で作っているだけなのですが

「来れない」「行けない」ということにしましょう。

 

ということは「来れれば」「行かれれば」運動はできるということです。

ものぐさなあなたを強制的にスポーツクラブへ連れて行く誰かor何かがあれば、運動は継続できるのです。

実はこの「強制的に連れて行く」というシステムを使っているのが「デイサービス」です。

デイサービスといえば、ほんの少し前までは「高齢者の保育園」のような施設でしたが、最近では「機能訓練型デイサービス」といって運動指導をする施設の方が主流になってきています。デイサービス施設に置いてあるトレーニング器具はスポーツクラブに置かれているものと同じものだといっても差し支えないくらいです。

 

一般的なスポーツクラブとデイサービスの大きな違いは

「施設側の人がバスなどで迎えに来て施設まで連れて行く」という点です。

このシステムは本当に画期的だと思います。デイサービスの場合、利用者は要介護認定の高齢者達ですから、「当施設まで来てください」ということが難しいのでスタッフがお迎えにあがるわけですが、この方法なら

「忙しくて行けない」「やること多くてクラブに来れない」「自宅でできる簡単な体操すらやろうとしない」という運動継続のための最大の難関を簡単にパスできるからです。

そうやって 行けない来れないやらない 人たちがデイサービス施設に連れて行かれても運動が できない のかというとそんなことはありません。

ほとんどの人が何かしらの運動はできるのです。

強制的に連れてこられれば、やる のです。

 

今、かなりの勢いで出店しているスポーツクラブの形態

「24時間営業で無人のジム」というものです。1~2人の最低限のスタッフしか置かず、時間帯によってはスタッフすらもいない。何か問題が起きても「お客様同士、お互いいい年の大人なんだから話し合って解決してね」というスタンスです。

 

こういうところに時間帯を決めて、バスなどで利用者を強制的に連れてきて

あとはその時間帯だけ専門の指導者が現場で監督する なんてこともできそうですし、今後、すべてのスポーツクラブもそうなるんじゃないかと思っています。

生協のサービスで決まった日時に注文した食品・食材を自宅まで届けてくれるサービスがありますが、ちょうどそれをひっくり返したような感じです。

「決まった日時にスポーツクラブまでスタッフが連れて行ってくれるタイプの会員」 ですね。「強制連行会員」なんて名前にはできないだろうから

「アテンダンスサービス会員」とかにしましょうかね~。