フィットネスクラブが売っている商品とは「健康」です。
フィットネス業界=健康産業と言っていいでしょう。
では「健康」とはどういう状態を指すのでしょうか?
フィットネストレーナーや、同業界人、トレーナーになるための勉強をしている人なら一度は健康の定義について、WHOの定める「健康の定義」を
聞いたことがあるはずです。
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが
満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)
この様に定義しています。すべてが満たされた状態=健康 ということですから理解の仕方によっては「世の中にそんな人いないじゃないか」とも言えますし、
お金や持っている物の金銭的なすごさは健康とは関係ないということも言えます。
「お金やモノには不自由していなくても身体が太り過ぎて医者通いばかりしている」という人にも数多く会ってきました。(この点については明日掘り下げます)
ではWHOの定義している「肉体的に」という部分はどういう状態なのかというと、私は「血液と血流」だと定義します。正確に書くと
「健康とはきれいな血液が身体のすみずみまで流れること」となります。
身体のありとあらゆること(筋力をつけることとは少し違うかもしれません)は血流が関係しています。血流(血行)が悪いから、手足が冷えます。さらに足がむくむ、首・肩が凝る、目が疲れるなどという不調が出現します。それらを放置しておくと慢性的な腰痛、肩こり、頭痛、高血圧などの「疾患」と呼んでも差し支えないような症状が出てきます。
今度は流れている「血液」で考えてみましょう。
栄養たっぷりのサラサラした血液が全身に行き渡っていれば、身体は健康です。
アルコールと脂肪がたくさん溶け込み、塩分・糖分がたっぷり溶け込み、タバコから吸いこんだタールがたっぷり溶け込んだドロドロの血液が流れていたら、胃腸、肝臓、心臓、脳などあらゆる臓器に「そんな血」が流れ込み続けことになるわけですから、内臓に不調が出てきます。内臓にたまった不調はいつか表にも出てきます。
しわ、たるみ、シミ、変などす黒さ、すぐに息が上がるなどなどですね。
代表的なものが「高血圧」です。
先ほど書いた「そんな血」は当然流れが悪いですから、その分心臓が頑張らなくてはいけません。ドロドロの血を流すのはそれだけの力(圧力)が要りますから血圧は上がります。運動習慣がない=筋肉・関節の動きによる血行を促す動作をしていないということになりますからまその分も心臓が頑張って血を巡らせないといけません。
これが高血圧ですね。
こう考えれば、運動特に有酸素運動というものがどういうものか理解できるはずです。歩く、走る、泳ぐなどの行為は「関節や筋肉を動かすこと」ですからその分「血流」は促進されます。血流が促進されれば、血液は心臓から出て、肝臓という血液をキレイにするフィルターを通ってまた心臓に帰ってくるというサイクルをどんどん回していくということになります。
血液がどんどんフィルターを通ればその分血液は「キレイに、サラサラに」なっていくのはわかりますよね。血液がキレイでサラサラになり、それが全身に運ばれれば身体は健康になります。こうやって文字にするととてもわかりやすいです。
薬を飲むことよりずっと手軽で安全に健康を作り出せます。
これを理解すれば、どんな食べ物がいいか、何を飲んだらいいのかなどもわかってきます。血液をドロドロにして心臓に負荷をかける要素がたっぷり入った食べ物を食べないまたは、摂り過ぎないようにするということです。
アルコール、脂肪分、糖分、塩分、タバコの煙に含まれる成分ですね。
(まあ摂らないようにといってもやめられないでしょうけど)
このように見ていくと「肉体的健康」とは「キレイな血液が全身に流れている状態」まさに「血液と血流」だと定義できます。