フィットネス関連のセミナーを連日受講して、それぞれの講師の主張、考え方に相対するものがあり非常に面白かったのでここに書いていきます。
数日前にこのブログで「インチキ占い師」という表現をフィットネストレーナーに当てはめて紹介しました。
人の身体を見て
「あなたの姿勢は悪い」
「骨盤に歪みがある」
「〇〇の筋肉が上手く使えていない」
などの評価をして
「ですのでこの運動をしましょう」
「私のトレーニングを受けてください」
といってパーソナルトレーニングや有料のペアストレッチなどをお勧めする
という流れは
インチキ占い師が悩み相談に乗りながら
「あなたには悪霊がついている」
「背中に蛇がついている」
「あなたの背後霊は〇〇だ」
と人の運勢状態を勝手に判断して
「ですのでこのネックレスを買いなさい」
「お墓を買って先祖の墓参りをしなさい」←あの「大殺界の人」の決まり文句
「私のアドバイスと定期的に受けなさい」
という構図と全く同じです。
なぜこうなるのかというと、そのどちらもが「トレーナー」「占い師」側の目線で一方的に人の状態を説明している点です。
受け手にもわかる「客観的な視点」というものが見られません。
まさに「アンタ、何を根拠にそんなこと言ってんの?」ですね。
ということは
きちんとした根拠が見せられれば、それはインチキではなく、的確なアドバイスでありまともな商品を売ろうとしていることが証明できます。
1つ目のセミナーで紹介されたのはまさに受け手(お客様)へ「客観的な視点」を提供する仕組みです。
このリンクからページへ飛んでもらればわかりますが、
簡単に言えば「写真や動画でお客様を撮影」して「トレーナーとお客様でその情報を共有する」という仕組みです。私はこの仕組みは受け手の視点に立った良い仕組みだと思います。
リンクを張ったこの会社で行っているサービスにあえて少しケチをつけるとしたら、会社単位で作るサービスにせずとも、個人のトレーナーレベルでもある程度できることではないかという点です。
「スマホでお客様の身体や前屈などの動きを撮影して一緒に見ながら説明」すればいいではないかということです。問題はほとんどのフィットネスクラブがジム内での撮影を許可していないという点です。
もう一つ受講したセミナーというのは、まさにお客様の立位姿勢や、前屈、側屈といって動作からその人の骨格の歪み・筋肉の付き方のバランスなどをチェックして、評価して修正するという一連の流れを色々な調整方法とともに勉強していくというものでした。
そのセミナー講師に先ほどの話(写真・動画)をしたところ、その講師はその方法を全否定しました。
「それだと誰でもできるマニュアルになってしまう」
「1対1のトレーナーサービスだからこそのものができない」
などの理由で
「パーソナルトレーニングはアナログでなくてはダメだ」という回答でした。
私は、リンクを張った会社が行っているような「自分の状態が目で見える・見てわかる」仕組みの方が安心感があると感じました。
何人もの人の身体を見てきた医者や、整体の先生が話すのならまだしも、フィットネスクラブのトレーナー程度(と言いたくはないですが現実はそんな程度の認識でしょう)の人がどれだけ正しい説明をしても「口先だけで言っている」という段階を超えられないだろうと思うからです。
私はその点を自分で理解しているので、自分の話すことに「如何に納得しもらえるか」「根拠を感じてもらえるか」を意識して指導するようにしています。
ですから、クラブが撮影を許可したなら、どんどん動画を撮らせてほしいと思っています。