スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

サイン色紙、著名人の来店記念SNS投稿に集客力なんてありません。

有名人やスポーツ選手のサイン色紙を飾っているお店は色々なところで見かけます。

飲食店と治療院が多いかと思いますが、あとスポーツクラブでもよく見かけます。

 

お店の側は「当店の自慢」「ご来店の記念」といった雰囲気で
「私たちはこんなにすごいんですよ!」
「あの有名人もきてるんですよ!」
「あなたもお客さんになってね!」
ということを目的に飾っています。
(否定する人もいるでしょうが、サイン色紙に宣伝効果・集客効果を少しは期待しているはずです)

 

普段はほとんど更新が無いか、大して興味が惹かれないキャンペーンお知らせを

スタッフが持ち回りでやっつけ仕事的に書いている類いのブログやフェイスブックページへの

投稿が、そういった著名人ご来店の際には急に増えます。

スタッフとの2ショット写真、みんなとの記念写真などをガンガン載せていきます。

 

ところが、それを見る側になってみると「ふーん」とか
「すごいね~」くらいのものです。
「あの店には〇〇のサインがある!だからあの店に行こう!」

「あのフィットネスクラブには〇〇選手が来たとブログに書かれたぞ!ちょっと行ってみるか?」
という気持ちになったことがある人いますか?
かなり少ないのではないでしょうか。
世界的に有名なスポーツ選手のサイン入りユニフォームや
シューズを額縁に入れて飾っているところもありますが、そこにお客さんの視線は、店側が期待するほど集まりません。

店側は有名人のサインによる客寄せ効果を出したいので
色紙に書かれているサインがなんて書かれているかわからないから色紙の下に「〇〇選手」とテプラで解説がはってあったり
本人のポラロイド写真を付けていたりします。
そこまでしなくても、それほど効力なんてありません。

サインが価値を持つのは、「サインをもらう」という行為そのものにあります。
「憧れの人が目の前で自分のために何かしてくれたこと」が
記念のサインであって、そのサイン色紙にもらった人しか感じられない価値があるのです。

サッカー日本代表でも
なでしこメンバーでも
芸能界のトップにいるような芸人でも
「特定のだれか」に向けて書かれたサインでなければそこに何の価値もありません。

(マイケルジャクソンくらいなら別ですけど)