太る という言葉に対するイメージは、多くの場合があまり良い意味での捉え方をされることがないと思います。
いわゆるデブになる、肥満体形になるというイメージが強いでしょう。
しかし、太るということも健康な体作りには必要なことです。
この場合の「太る」とは「筋量の増加」とそれによる「体重の増加」を指します。全身の筋肉量が減ることに付随する体力低下、免疫力低下、その他さまざまな病気にかかりやすくなるリスクの増加はすでに色々なメディアで指摘されています。
しっかりトレーニングをして、しっかり食事を摂って、というサイクルによる筋量の増加は良い意味での「太る」です。「意味のある太り方をしている」と言ってもいいかもしれません。スポーツをするうえでも筋量が多い・筋力が高いということはそれだけで有利になります。体重別に競技をするようなスポーツ(主に格闘技系)では身体を大きくすることはそれだけ意味があることになります。
こういった意味での「太ること」はスポーツをしない人でも積極的に行うべき、「健康づくり」であり、「体力づくり」であり、「フィットネス」であると言えます。
筋肉はどんどん増やしましょう!
その反対に、意味のない体重増加、つまり「筋肉は増えず(減り)、体脂肪が増加すること」は今すぐにでもやめてほしい行為です。まさに「無意味に太ること」と表現できます。この場合は「太る」ではなく「肥える」と表現する方が良いでしょう。
身体が肥えてしまうと、それが不健康状態への入り口となってしまう可能性が非常に高くなるためです。
肥える(筋肉は減り、脂肪は増える)→それによって体重が増える
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筋肉は増えていないので体力は低下する
↓
このままだとヤバい!と感じて運動を始めるが
すぐにバテる、疲れる、息切れする、などで思ったより運動が続けられない
(筋量が減っているから)
↓
すぐに運動をやめる、運動が面倒になってやる気が出ない、続けられない
↓
食習慣は変わらない
↓
また肥える ※始めの「肥える」にもどる
という負のスパイラルをどんどん繰り返しながら下へ下へと体力が減り、それに伴ってその人の生活の質も低下します。
どんどん肥えて、糖尿病になって、網膜症などの目の症状によって生活に支障を感じるようになってからようやく運動を始める人もいますが、そこからでは残念ながら「遅い」のです。
そんな状態になってもまだ運動しようとしない人もいます。
先ほどの負のスパイラルを繰り返し続けた結果、運動したくても自力では5分も歩けないくらい体力が下がってしまったのです。
そんな状態になりたくなければ、今すぐに太ること=肥えることをやめましょう。
無意味なデブは死んだも同然です。