フィットネスクラブの「月会費」という形式の料金システムをあらゆる業種が取り入れてきていることについてこのブログで何度も取り上げています。
数週間前の大きな話題の一つですが、
amazonが月定額で5万5千冊以上の本が読み放題になるサービスを始めるのではないか? という記事が出ました。
www.itmedia.co.jp こちらです。※まだ噂の段階で事実かどうかは不明です。
毎月1冊は本を買うという人には画期的なサービスです。逆に本屋さんにとっては大打撃となる可能性もあります。
既にアマゾンは、サプリメントや食品の定期購入サービスを行っています。定期的にその商品を購入する代わりに少し割引します。
「低価格の月払い料金で使い放題」「定期的な利用をしてもらう代わりに割引」という電車の定期券や回数券のようなサービスが形を変えてどんどん我々の生活に溶け込んできています。
この流れにフィットネス業界も確実に飲み込まれていくでしょう。(既に飲み込まれていると言ってもよい)
あらゆる商品を手掛けるアマゾンが今後確実に行うだろうと考えられるのが、「人の手によるサービスの提供」です。商品を届けるだけでなく、マッサージ、エステ、ネイルなどのお店に行かないと受けられないサービスを自宅まで届けるようになるのでないかと考えられます。つまり人材派遣ですね。
「人に何かを教えられる人」がアマゾンに登録してサービスを提供しに行くというようなものです。すでに楽天やアマゾンには個人でネットショップを開いている人が多くいますが、そのほとんどは本・DVD・衣類・食品などの商品を販売しているものです。
パーソナルトレーニングも出張という形式で自宅にトレーナーが伺って指導するということをしている人もいますが、個人レベルの話なので今後はライザップなどの企業単位でこの出張型トレーニング指導を事業としてやりだすところも出てくるのではないかと思われます。
月定額で使い放題というサービス形態は既存のフィットネス業界よりもアマゾンのような巨大かつ優秀な人たちが集まる企業が運営する方が経営としては上手くいくのではないでしょうか。そのうちフィットネスクラブの看板が「Amazon」になる日が来るのでないかと思います。