カラオケボックスをいわゆる「マイオフィス」として利用できるサービスが始まっているそうです。一人で歌の練習をしたり、カラオケ自体を一人で楽しむ「一人カラオケ」という言葉を一般的に耳にするくらい「一人で利用する」お客さんが意外なことに多いという点に目を付けたのではないかと思います。
この記事を読んでからフィットネスクラブ・スポーツクラブというのを比較してみると、結構カラオケに似ている要素があります。友人同士でトレーニングしたり運動したりする利用の仕方をする人もいれば、一人で静かにじっくりトレーニングする人もいます。前者は砕けて言えば遊び感覚です。みんなでカラオケではしゃいで発散しようとするものと同じです。
後者はボイストレーニングや歌そのものの練習をして「上手くなろう」という努力に近いと言えるでしょう。
こういった人それぞれの利用目的の違いから、より「その人の目的」に近いサービスの提供として「カラオケボックスを職場にする」ことと同じようにフィットネスクラブも上手く職場にできないか、または仕事に直結する場所としてのジムというものが提供できないだろうかと思います。
大企業の中には自社のオフィス内にトレーニングジムを完備しているところもありますし、椅子に座る代わりにバランスボールに座るようにしている人もいます。ボルダリング用のウォールが設置されている会社もありますね。(どれもが一部上場している企業なので少数ではあります)
カラオケボックスがマイオフィスとしての役割を持てるようになったのはやはりネット環境が整備されたことに尽きるでしょう。それによってPCかタブレットかスマホがあれば「連絡の取りあい」がスムーズにできるため自社オフィスまで行かなくても仕事ができるようになっているからこそできる活用法です。
運動、特に筋トレなどは脳から「関節を動かせ」という指令を「普段よりも強く・意識的に行わせる行為」です。なので人によってはトレーニング中に何か頭に思いつくことがあったり、トレーニング後(特に脚・下半身のトレーニング)は全身の筋肉に血流が行き届いているので「頭がすっきりして冴える」と言ってくれる方もいます。
筋トレをおすすめする本の中には「トレーニング中は何かをひらめくことが普段よりも多くなるのでジムにはメモ帳を持っていくと良い」と書いてある本もあります。
このブログでもそうですが、書類など何か文章を書くときというのは身体を固めてパソコンのまえで考えていても煮詰まることが大半です。「頭は動かしているけど身体は動いていない」という状態ですね。この状態だといざ文章を書こうにもぼーっとしてしまうことが多いのです。
何か仕事を家に持ち帰ってやろうと思っても、いざパソコンを付けてもなかなか文章が頭に浮かんでこないのでなかなか仕事ができないというケースは多くの人が体験していることだと思います。
そういったときはむしろ少し体を動かす、「頭を動かさずに身体を動かす」ということをすると逆に脳が活性化してきて文章が思いついたりします。机に座って座っている時よりも通勤で体が動いている状態の方が「ああしようこうしよう」と脳が動いているはずです。
トレーニングルーム・フィットネスクラブをこういったことに活用してサービスとして提供できれば新しいフィットネスクラブの在り方ができると思います。
具体的には、まだ思いつきませんでしたが・・・・。