スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

ポケモンGOに学ぶフィットネスクラブの在り方:お店や場所に「実際に行かなくてはいけないシステム」

強引な結びつけになりますが、ポケモンGOからできるシステムをフィットネスクラブでも利用できないか、を考えていきます。

ポケモンGOに関しては、わかりやすい説明が関西ローカルで放送されている「正義のミカタ」という番組内でされていますのでそれを見るのが手っ取り早いでしょう。

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この番組でも解説されていますが、このアプリの画期的なシステムは

「その場所まで行かなくてはいけないこと」です。身の回りのあらゆるサービスや物事がインターネットで済ませられるようになり、「わざわざ〇〇をするために現地に行かなくても済むようになる」ことがネット化の最大のメリットですが、このアプリが行っていることはその真逆の発想です。

ポケモンを捕まえるためには「〇〇まで行かなくていけない」ようになっています。

 

あの美味しいラーメン屋のラーメンが、わざわざ店舗まで行って並んで食べなくても、コンビニで買るようになり、さらにネット販売も開始してより便利に、手軽に美味しいラーメンを食べられるようにしたのに、今度はわざわざ店まで行かないと食べられないようになったというようなものでしょう。

ポケモンGOは「現場まで歩いていく」ということに面白さや価値を作り出したという点は非常に興味深く感じます。

 

強引なこじつけですが、フィットネスクラブ・スポークラブというところはまさに「行かないといけない場所」なのです。「わざわざ行かなければいけない」のが「面倒」なので「会員になっているのに全然施設を利用しに来ない人」がどこのクラブにも本当にたくさんいるのです。この人たちにいかに利用回数を増やしてもらうかがフィットネスクラブが30年以上も悩み続けている難問です。

このネット社会で、パソコン1台で何でもできる時代に、「わざわざ歩いて現場まで行く」という非常に「面倒」で「非効率的な行為」にポケモンGOは価値を持たせました。

 

フィットネス業界はなんとかこの仕組みを自社のサービスに応用できないか、考えるべきでしょう。

仕事終わりに、

久しぶりの休日に、

せっかくの連休に、

貴重な土日の休みに、

「わざわざ運動をしに」、「わざわざ辛くて苦しい思いをしに」、フィットネスクラブまで行くこと が ポケモンを捕まえること と同じくらい「面白いもの」「楽しいもの」にどうやったら変換できるか、それによって利用者が如何に増えるか、です。

 

現在フィットネスクラブ各社は、平日会員、ナイト会員、土日会員、など「会員の種類を増やすこと」でそういった利用者に対応しようしていますが、

ポケモンGOのような要素がなければ利用者は増えていかないでしょう。

くだらないおもちゃなどと馬鹿にせず、なにか学べるものがあるはずです。