スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

「筋トレ」という言葉の2つの意味;「筋肉を増やすこと」と「コンディショニング」

体脂肪を減らすこととしてのダイエット、そこからいわゆるカッコイイカラダというものを作るボディメイク、筋肉を太く大きくするボディビル、これらすべてに共通することが「筋肉を増やすこと」なわけですが、改めてそれについて考えてみます。

 

直接的に筋肉を増やすまたは太くする行為は何だ、というと、簡単に言えば筋トレということになります。つまり、筋肉に対して刺激を与えてストレスを掛けるという行為です。筋トレでなくても短距離走のダッシュのように大きな力を出す行為をすればそれが刺激となって筋肉が太くなります。競輪選手やスピードスケート選手のももの太さはよく知られていますね。

 

次に食事です。どれだけ筋肉に強い刺激と強いストレスを掛けたとしてもそこから何も食事を摂らない、栄養素を摂取しないでは筋肉は増えません。刺激に対する反応である程度発達はしますが目に見える発達までは行きません。利き手、利き腕などと言いますが、よく使っている方の手・腕の方が筋肉が発達していいて利き手と反対側よりも太くなっているはずです。しかしそれはあくまで左右を比べたら比較的大きめだという範囲のものでしかありません。

 

このように考え直してみると、重要なことは、当たり前のように昔から言われている「オールアウト」という状態を作ることが筋肉を増やすことには重要だとわかります。オールアウトとは筋肉が疲労困憊し「もうこれ以上力を出せない」という状態ですね。この状態になるようにあらゆる刺激を筋肉に入れて、ストレスを掛けることが筋トレです。つまり「一瞬でもいいからオールアウトになる」という状況を作り出せていなければ正確にはそれは「筋トレ」とは呼べないと言っていいでしょう。

あくまでも「筋肉に力入れて関節を動かしている」ということになります。

 

それはそれで決して無意味なことではありません。一般的に「コンディショニング」と表現される、「身体の不調を取り除く行為」として「オールアウトさせるところまでいかない筋トレ」というのは非常に有効です。一般的なフィットネスクラブで行われている、または多くの人が行っている「筋トレ」というのはこの行為に近いです。

 

この「コンディショニングとしての筋トレ」が出来なければ、「筋肉を増やすためのトレーニング」、つまり本当の意味での「筋トレ」はできないということになります。

 

では筋肉を増やすためのストレスの掛け方は?となると、とても話が細かくなります。

同業者から見れば十分に知られたことですし、ネット検索でいくらでも出てきますが、次回から改めて書き出していきます。