昨日の続きです。(吉田沙保里がまさか負けるなんて・・・)
筋肉を増やすため、太くするために必要なことを書いていきます。
昨日書いた通り、筋肉量を増やすための「直接的な要因」は「ストレス耐性」です。つまり筋肉にストレス掛けること=手っ取り早いのが「筋トレ」ということです。※この場合の筋トレとは「しっかりオールアウトするまで負荷(ストレス)を掛けること」を意味します。余力を残す筋トレというのは「コンディショニング」と呼ぶのが正しいと個人的には思っています。
鬼教官、鬼コーチ、厳しい先生などの指導によってその教え子たちが文字通り「鍛えられる」という構造と筋肉が強化されるメカニズムは全く同じだと言っていいでしょう。ではハードなトレーニングをガンガンやって、筋肉にどんどんストレスを掛け続けていけばいいのですが、それだけでは不十分です。
人が鍛えられる例で考えればわかりやすいですが、厳しいコーチ・先生に毎回怒鳴られ、理不尽な命令をされ続けた生徒は、それに対して強くなっていきますが、その状態が「ずっと続く」とどうなるかというと、様々な弊害が出てきます。人によっては嫌になってその先生の元を離れてしまったり、体調を崩してしまったり、精神的におかしくなってしまったりすることもあるでしょう。
「ストレスで胃に穴が開く」とかもっと悪い例では「ストレスで癌になってしまう」ということも考えられます。
耐性をつけることは重要ですが、そのためにストレスをガンガンかけ続けることは逆にマイナスになります。人はストレスが溜まれば、当然どこかでそのストレスを「発散」します。その発散方法は人それぞれでしょう。
酒を飲む、みんなで騒ぐ、カラオケで歌いまくる、友達と長時間おしゃべりする、ギャンブルをする、たくさん食べる、好きな芸能人やミュージシャンのライブに行く、などあらゆる方法で人は「たまったストレスを発散する」ことでスッキリして正常な状態を保っていられるわけです。
つまり、ストレスを掛ける→その場ではそのストレスをぐっとこらえる→後でそのストレスを発散する→またストレスを掛ける・・・・
というサイクルによって人は「鍛えられる」わけです。シンクロナイズドスイミングの井村コーチや、かなり前の全日本女子バレーの葛和監督など、名コーチや名監督と呼ばれる人たちはその指導ぶりが厳しいことは有名ですが、選手からの信頼を得ていますし、結果的に選手やチームは良い成績を出しています。
それはまさに「ストレスを掛けて、適度に発散させる」というサイクルを選手にやらせるのが非常に上手な人たちであると言えます。(そのストレスに耐えられない、文字通り「ストレス耐性」はついてこない選手はその指導者の下を去っているようですが)
筋肉の発達、強化にもこれと同じことが当てはまります。筋トレで筋肉にストレスを掛けたら、そのストレスを発散させてあげなければなりません。そうでないと筋肉量が増えるために「ストレス耐性」が育たないからです。筋肉のストレス発散とは何か?それは「栄養素の摂取」です。ここでタンパク質、糖質、脂質という三大栄養素や水分、塩分などのミネラルが必要になるわけです。
難しく書いてますが、トレーニングしたらちゃんと「栄養バランスの良い食事を摂りましょう」ということになります。言葉でかくと簡単ですが、実際にできている人は結構少ないかもしれません。
筋発達のためには特にタンパク質の摂取が重要です。筋肉がストレス発散をするための行為、人間に置き換えれば「ムカつく上司にガミガミ言われた」というストレスを発散するために「みんなで酒でも飲んでうさを晴らす」という行為が、「タンパク質の摂取」となるわけです。
筋肉のための正しいストレスの発散方法、とでもいうのでしょうか。これがしっかりできている人はなかなかいないのです。
長くなったので続きは明日以降です。