フィットネスクラブ内には有料で運動を行うパーソナルトレーナーのプロフィール写真が貼られていることがすっかり定着しています。
よく見られるのがそのプロフィール表に各トレーナーの「得意分野」というものが記載されています。
「肩こり・腰痛の改善」や「ダイエット」などが一般的です。
見る人に伝わりやすいように、ということで「肩こり」や「腰痛」といった言葉に置き換えているトレーナーはいいのですが、中には「機能改善」という言葉をそのまま記載しているトレーナーも多いです。
「得意分野は機能改善です!」と言われてもなんだかわかりませんよね。
では、この「機能改善」とはいったい何なんでしょうか?
トレーナー達の間で、それもフィットネスクラブというところを活動場所とするトレーナー達の間で「機能改善」といえば、「関節の機能」のことを示しています。
腕・手首・肩・膝などの関節の状態をよくすること=機能改善
だとイメージして間違いないでしょう。
同時に、これは完全に「業界用語」だと思ってもらって構いません。
人体の筋肉の付き方はおろか、関節の仕組みなどに関する知識のない一般のフィットネスクラブ利用者の人たちへ向けての言葉としては不適切ですし、何が何だかわからないはずです。
しかし、この業界専門用語を堂々を館内掲示物やポスターに乗せてしまうようなクラブやトレーナーが多く存在していることも事実です。
機能改善とは
「自分の関節を自分のイメージするがままに動かせるかどうか」
ということをテーマに、
その動作をするにあたって、痛みや動かしにくさなどがある場合にそれらを取り除いて、痛みがなく自由に動かせる関節の状態を作り出そうとすること
です。
難しく書きましたがつまり・・・・
膝が曲げにくくて正座ができない ならば
膝が曲がりやすいようにして正座ができるようになるトレーニングをする
肩が痛くて腕が挙げられない ならば
肩の痛みを取り除き、腕が挙げられるようになるための運動を行う
(もっと言えばそこからボールが投げられるようになる)
ということです。難しいことではありません。
自分自身の「体中の関節」が「何不自由なく」動かせることができるでしょうか?
しっかり膝を曲げて、野球のキャッチャーのようにしゃがめますか?
小さな子供が元気よく「ハ―――イ!!!」と真上に手を挙げて返事するように腕を挙げて耳とくっつけることができますか?
この様に自分の関節の動きを一度チェックしてみると意外とできない動作というものが発見できることがあり、それが楽しかったりするのです。
ぜひやってみましょう。次回から、関節の動きの目安というものを紹介していきます。