昨日予告した通り、「関節の動き」「可動域」というのを改めて確認していきます。使用している表はネット検索からお借りしたものであり、内容は医療関連の専門学校で多くの教科書に記載されているような基本的な内容です。
昨日のブログ記事でも触れましたが、
「関節の機能が正常であること」
または
「関節が機能的に動く状態」というものは、以下に示す「関節の可動域」まで
自分の意志で動かすことができるかによる、ということになります。
ちなみに図に記載されているのは「参考可動域」というもので、「絶対にここまで関節が動かなくてはいけない!」というものではありません。
では肩編です。肩(つまり腕全体)をどこまで動かせられれば関節として「機能的」だといえるのでしょうか?
細かな専門用語はあまり気にせず、参考図に記載されているところをやってみるといいでしょう。
腕を前に上げ、そのまま前方180度の高さ、つまり耳の真横まで上げられるでしょうか?そしてそこに「動かしにくさ」を感じたり、「痛み・違和感」などが伴っていないでしょうか?
同様に今度は「真横から」手を挙げていきます。
90度の高さから、やはりこちらも耳の真横までの位置まで、つまり横180度の高さまで腕を上げることができるでしょうか?
違和感・痛み・動かしにくさの有無についても同様です。
一番下は「前へ倣え」の指示を出された時のように前方90度に肘を曲げ、そこから指先を内側~外側に向けて腕を回転させる動きの可動域です。
特に外側への回転(外旋)は固い人が多いです。
各動作に置いて、代償動作と言われるような、例えば背中を曲げながら・腰を反りながら、頭を前方へスライドさせながらというような余計な動作が入らずに、腕の動きのみでスムーズな動きができるでしょうか?
とてもじゃないけど180度まで上がらない
上げるけど身体全体を少し曲げないと上がらない
痛くて90度までしか上がらない
などの症状があった場合、その人がそのままの状態で「スコアアップしたい!」とゴルフの練習をやり込んでしまったら、肩を痛めることは必至です。
ですのでまずは
「ゴルフのためのトレーニング!!」、ということよりも
「肩という関節が十分な可動域を獲得できるようになること」
「その際に痛みが伴わないようになること」
「自分のイメージする細かな角度まで自分の意志で関節を動かせるようになること」
などということがその人にとっての優先種目となるわけです。