つい先日、私がトレーナーとして活動するフィットネスクラブでは「あなたの姿勢が良いか悪いかチェックしましょう」という趣旨でお客様の姿勢をトレーナーが一緒になってチェックし、解説を行うというイベントを行いました。
これが非常に好評で多くの方に参加していただけました。
どんな内容なのかを簡単に図であらわすとこの様になります。
鏡に向かって横向きに立ち、猫背になっていないかどうかと調べてみたということです。
結果はある程度想像できましたが、やはり猫背の方が多いです。
現代社会においては「猫背ではない人」「姿勢が良くて文句のつけようがない人」というのを探し出す方が難しいかもしれません。
姿勢の悪さについての解説をすると、やはり参加者のみなさんの口から次に出てくる言葉は「どうしたらいいんですか?」「何をしたらいいんですか?」
というものです。このブログで何度も指摘している「方法論」です。
本当にフィットネスやトレーニング、運動、健康というテーマになると「どうすればいいの?」「何すればいいの?」が皆さん大好きです。
繰り返し何度も書いていますが、「勉強ができるになるためにはどうすればいいですか?」とか、「ゴルフが上達するためには何をすればいいですか?」という質問をする人がいたら、「なんておかしな質問をするんだろう?」と皆さん思うはずです。
運動や、今回のイベントで取り上げた「姿勢」も同じです。
図を見てもらえばわかりますが、良い姿勢・正しい姿勢というのは基本的に意識的に背筋を伸ばすようにしないとできない姿勢なのです。
モデルのウォーキングの練習などで「頭の上に本を載せたまま歩く」というシーンがイメージしやすいかと思いますが(実際に行わているのかは不明です)、まさにそのように「頭のてっぺんにモノを載せて、それをグーッと真上に押し上げるような意識」をしなくてはいけないのです。
つまり姿勢が悪い=それだけ全身の力が抜けているor力を入れる習慣がその人の日常生活に存在していないということを表しています。
ですから、姿勢改善のために「なにをしたらいいですか?」というと、実は非常に簡単なんです。
「意識してください」
ということです。
一日の内のどのタイミングでもいいです。気が付いた時でいいです。
意識してみてください。
意識して背筋を伸ばして肩甲骨を寄せて、お尻をキュッと高く上げるようにして立ってみてください。
それが一番手っ取り早い姿勢改善の方法です。
長年の姿勢の悪さで背骨やその他の関節がすっかり固くなってしまって動かないという人は改めて「なにをすればいいのか」を考える必要があります。
それがトレーナーの仕事です。
自分で意識すればできる人、良い姿勢の状態を作り出せる人は、まず
自分でやってみましょう。