フィットネスクラブやスポークラブと「トレーニングジム」というのは、一般的には似たようなものだと思いますが、私はクラブとジムとで明確な違いがあると考えています。
ジムとはまさにこのような場所
身体を鍛えるための設備がある場所・空間のことです。
海外の場合はどうなのかは不明ですが、日本で「フィットネスクラブ」というと、この写真のような”いかつい”というか”ものものしい”空間よりも、もう少しやさしい、厳しく言えば甘っちょろい空間のことを言うと思います。
このイメージが近いでしょうか?
少し値段が高めのホテルには「フィットネスセンター」というものがついていることが多いですが、それと同じです。
ジム以外にも、社交場であったり、会社以外の友達作りの場であったり、仕事をリタイヤした人たちの生活の一部であったりと、スポーツクラブ・フィットネスクラブには様々な要素があります。
以前このブログで少しだ触れた「終わった人」という小説にも「スポーツクラブ」が登場します。そこが利用者の人たちにとってどういった場であるのかということが、本当によく心理描写されていますので読んでみることをお勧めします。
フィットネスクラブに通っている方が読んだら「わかるわかる!」とニヤけてしまうはずです。
身体を鍛える「ジム」というもの以外の要素も非常に多く含んだフィットネスクラブには本当に様々な利用の仕方をされる人がいます。
・鏡の前でクラシックバレエのターンをひたすらやり続ける男性
(この男性は約2時間、ひたすら回り続けていました)
・通路の片隅で太極拳をやる女性(かなり真剣に)
・マットを敷いて三転倒立を何度もやり続ける男性
・カポエラというブラジル発祥の格闘技のシャドーや基本ステップの練習をする人
・ブレイクダンスの練習で地面を転げまわっている人
これらは実際に私が今まで実際に目にした(現在でも目にする)利用者の皆さんです。
私は、フィットネスクラブ=ジムという感覚がなかなか抜けなかったので、こういったことをされるる利用者の皆さんに対して正直、疑問を感じざるを得ませんでした。しかし、クラブ≠ジム だということがわかるとそういった利用方法についてもようやく理解できるようになりました。
やっていることが筋トレではない、というだけであって、目的意識をもって自分なりの運動を続けているというのは多くの人ができないことです。
周囲から「?」と感じられることだとしても、幽霊会員よりはずっとマシ。
何もしないで結果だけ欲しがる人よりずっと優秀だと思います。