今日、私が仕事場としている施設のスタッフが利用者の方と話し込んでいる場面に遭遇しました。スタッフが少し困った表情をしていたので何か失礼でもあったのかと思いましたが幸いそうではなく、施設の利用方法についての相談でした。
利用者の方はその施設内で「サーキットトレーニング」を行いたいのだが、どこかのスペースを使ってできないだろうか、という相談をスタッフにしていました。
サーキットトレーニングというのは、トレーニング種目の間に安に時間を置かずに次々と色々な種目をこなしていくというものです。
腕立て伏せ30回の後にすぐスクワットジャンプ30回、その後続けて腹筋30回、そして次に・・・・というようなものです。
利用者の方はそれをフィットネスクラブのジム内でやりたいとのことでした。
バーベルを使ったものではなく、自分の身体(自体重を使ったもの)のみで行うものをやるためのスペース確保をしたいというご要望です。
これにはスタッフは困ってしまいます。
フィットネスクラブの中というのは多くの利用者がいるため、その中でサーキットトレーニングをやられてしまうと確実に他のお客様の迷惑となってしまうからです。
ですが、そのお客様は「どうにかしてやりたい」「何とかしてできないか」と訴えていました。
結局スタッフが「ここでなら」と紹介したのはなんとジムの外の廊下です。
こんなところしか空いていないけれど・・・という気持ちで紹介したそうですが、お客様は「本当にありがとう!」ととても喜んでそのスペースを使っていたということでした。
一連の話を聞いて、また実際にその場面を見て、
「なぜフィットネスクラブでやるんだろう?」という疑問を担当したスタッフと話し合いになりました。
サーキットトレーニング、それもお客様が望んでいる「自体重のみを使ったもの」という形式であれば、はっきり言ってどこでもできます。
自宅ではさすがにうるさくなるのでそこは無理でも、路地裏や公園などに行ってちょっとしたワンスペースあればそこで十分できる内容です。
わざわざフィットネスクラブのジムに来なくても、自分の好きなだけ、他の人の迷惑にもならずにできることなのに、なんで施設まで来てやろうとするんでしょうか?
お客様のご要望ということですからそれにできるだけ現場のスタッフは応えようとしますが、「お客様、それではこの施設外でやるのはいかがですか?」というものなんだか相手をバカにしているようにも聞こえてしまいます。
そこで出た一つの結論は「フィットネスクラブという空間がそうさせるんだ」というものでした。本当に不思議なのですが、そうとしか考えられないのです。
これについて明日に続けます。