スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

身体を動かさなかったことによる疲れは運動で解消できる

フィットネス業界内では有名な言葉に「アクティブレスト」という言葉があります。日本語に訳せば「積極的休養」ということになるようですが、個人的にはしっくりこない言葉です。

 

積極的に休もう!ということは「とにかく休もう!」というふうに聞こえます。

布団の中でゆっくり寝ていようというイメージになりますがそうではありません。

アクティブレストとは軽めの運動をすることで体がすっきりするので、疲労感がなかなか抜けない場合は軽めの運動をするとよい、ということを意味しています。

 

人が感じる疲れというものは色々ありますが、大きく分けて2つです。

1 身体を動かし続けたことによる疲れ

2 身体を動かさなかったことによる疲れ

です。

1は運動や仕事や日常生活で感じるものですが2にあたるものは何でしょうか?

一つ上げるとすると「座りっぱなしの状態が長時間続いたことによる疲れ」というものがあります。

 

映画を見た。講演を聞きに行った。という程度では大丈夫ですが、そこに「移動」という要素が加わると、疲労感が激増します。

新幹線や飛行機による移動ですね。飛行機の場合、ビジネスクラス以上のシートで身体をゴロゴロ動かせる状態のシートならばいいのですが、エコノミークラスとなると大変です。国内ならまだしも海外への長時間フライトで座りっぱなしというのは、全く身体を動かしていないくせに体が疲れる、というなんだか納得出来ない疲労感を感じてしまいます。

 

空港についてそこからさらにバス等でホテルまで移動となるともうチェックインする時にはクタクタです。ベッドでもう寝てしまいたいところですが、こういった時こそアクティブレストです。ホテルについているジムなどで軽く体を動かすか、外を歩きながら両腕を大きく回すという程度でもいいので運動をすることがお勧めです。

「疲れたー」といってマッサージを頼んだり、近くのマッサージ屋さんに行く人も多いですが、実はそれではなかなか疲労感が取れた感じがしないはずです。

 

それは疲れの元となっているのが「体を動かさなかったこと」にあるからです。

逆に年中身体を動かしているスポーツ選手などは整体やマッサージが大好きです。そちらの方が疲労が取れるからですね。

 

アクティブレストのポイントは「真剣なトレーニングにならないこと」です。筋肉を疲労させて強化する筋トレと区別をつけることが大事!

疲れさせては疲労感が増えるだけです。

実はこのアクティブレストこそ、サラリーマンの人たちにぜひとも取り入れてほしい健康法です。

首元までシャツを締めて、さらにネクタイを締め、その上からスーツを羽織るとどうなるか・・・・

 

まるで全身の関節を拘束されたかのように「動きにくい」状態になります。

ですから会社員の人たちが感じる疲労感の元になっているものは、ビジネススーツが作り出す、全身の関節十分に動かすことができない状態を1日中続けていることにあります。

 

これこそアクティブレストで1発解消です。

ほんの少しの運動(種類はなんでもOK)を10分だけやってみてください。

ぜったいにスッキリします。