スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

答えを知ると「ほんとうにヤバくなったらやろう」と思って結局やらない

今朝の地震は3月11日を思い起こさせるかのような規模と震源地でした。

津波も発生したとのことですが、大きな災害にならずに本当に良かったです。

 

さて、前回の記事で

 「答えを知ってから動こうとするからやらない」と書きました。

 

自分の身体の解説・説明をする人というのは、「手っ取り早く答えを知りたい」と考える傾向にあるので「何をすればいいのか」という方法論で運動・トレーニングを考えがちになってしまうからです。

勉強で例えるなら

「毎日学校や塾に行って先生の授業を聞くこと」が何より効果的な勉強方法なわけですが、そうではなく

「私はどの本を読めばいいんだ?」

「何ページ読めば頭がよくなるんだ?」

「ノートは細かい点まで書く方がいいのか?それとも要点のみでいいのか?」

というようなことを考えてしまうようなものです。

(前回の記事を読んでもらうと話が分かりやすいかと思います)

 

では、こういった方たちは実際に「答えを知ったら動く」のでしょうか?

トレーニングで言えば簡単なメニューの作成や、基本的な器具(マシン)の使い方に加えて、身体の症状に合わせたマシンの使い方のアレンジなどを、トレーナーがアドバイスしたとします。

こういったことは野球で言えば素振りの仕方を教えたようなものなので、それを踏まえて練習+トレーナーのパーソナル指導も定期的に受けることというのが理想的な運動になるのですが、、、、

 

「アドバイスのみで十分!あとは一人でやってみます!」

という非常に残念な選択をされる方も多いです。

こういった「知りたい答えを手に入れた人たち」はその後、答えを元に行動を起こすのか?いいえ、じつは動かないのです。

※すべての人がそうではないですが

 

多くの人が「一人でやってみます!」と元気よくお話しされた後、自分一人でやることは本当に「ほとんどないに等しい」のです。

これはなぜか?

実は非常に簡単な心理です。

 

「知りたい答えを手に入れた!」

「これが自分にとってのぴったりのトレーニング方法だ!」

「この方法を使えば、いつでも効果的なトレーニングができるぞ!」

「いつでもできるから今日はやらなくてもいいや。時間があるときにやろう」

「次にジムに来た時にやろう」

「体力や筋力が落ちてきてヤバくなったら動こう」

というような心理の流れが起こり、

 

その結果

 

やらない のです。

 

ですから自分の身体の解説ばかりしてしまう人は注意です。

解説は現役を引退した口のうまい元選手がやることです。

ジムで運動することは何歳になってもみんな現役!

ガタガタ言わずにジムに来ましょう。そして動きましょう!