炭水化物、タンパク質と来て、次は脂質についてと思いましたが、本日参加してきたフィットネス業界関係者の勉強会から感じたことを書きます。
その勉強会での共通のトピックとも言えるものが「コミュニティづくり」というものでした。フィットネスクラブやトレーニングジムというものは、運動する場であることは確かですが、そこに来る人達、利用者たちの「社会のとのつながりの場」だという点に的を絞り、会員さんや利用者同士でのイベントや「クラブ活動」とも言えるアクティビティを提供することで、退会する人、つまり運動の継続ができない人を減らすことに成功しているクラブが紹介されていました。
講師の一人も30年間フィットネスクラブに通い続けていますが、そこで知り合った人やそこで出来た友人がいない、という点に着目し、そこに何か気既存のクラブができることはないかという提案をしていました。
私も会員になっているスポーツクラブの所属歴が今年でちょうど10年ですが、そこで知り合った人や仲良くなった人などいません。(むしろスタッフとの方がよく話します)
ですが、私は今のところ、ジムやクラブというものにそういった要素をあまり必要としていないと自分では考えています。
しかし、そこで他の利用者と会話をすることはありませんが、そのクラブに所属するメンバーという意識はあります。
難しく書いていますが、つまり、トレーニングするだけならスタッフも不在の時がある24時間型ジムや、もっと言えば自宅で腕立て伏せでもしてればいいはず、なのですが、トレーニングするとなると、やはりジムへ行く。
その理由は「そうじゃないとやる気が起きないから」です。
トレーニングするのならば一人でひっそりとできるのですが、やはり誰もいないところで一人でダンベルの上げ下ろしは「やっててむなしい」ものです。
誰かとお話しするわけではないけど、共通の目的がある人同士が集まる場所に行く、という行為が自然とトレーニングするという気持ちにさせてくれて、その結果、運動が継続できているのだと自分では思っています。
フィットネスクラブというところに社会とのつながり、仕事以外で人と会話する場所、というものを求めている人は本当に多いです。フィットネスクラブに限らず、スポーツ観戦やミュージシャンやアイドルのコンサートなど、場所や物事に「人が集まる」ということは、同じ目的を共有する人同士が集まるという一体感、一人じゃないという安心感を得られるからだと思います。
単純に音楽を聞きたい、競技を見たい、などということであればネット・スマホで十分なはずです。
フィットネスクラブというものがどんどんと形を変えて、ライザップに代表されるような「マンションの一室で完全プライベート空間」というジムの出店も目立ちますが、トレーナーとのマンツーマンという人とのつながりはあるものの、その他に誰もいないという状況は、その施設を提供する側が「他に人がいないこと」をメリットとして打ち出せる何かを持っていない限り、からならず飽きられるでしょう。
それが出来なければ、ジム、スタジオ、プールがそろったいわゆる総合型クラブには結局勝てないということになると思います。