ここまで数回にわたって
炭水化物、タンパク質、脂質について大まかな理解として書いてきました。近頃話題になったキュレーションサイトのように改めてまとめてみましょう。
※霊がついているとか、そういったことはありません。
まず三大栄養素となっていますが、「炭水化物と脂質」そして「タンパク質」という二つに分けられるということがわかるかと思います。
炭水化物・脂質はエネルギー、そしてタンパク質は人体の原材料ということですね。
炭水化物・脂質は「貯めておくことができる栄養素」です。
肝臓と筋(筋肉)には炭水化物がグリコーゲンという形で貯蔵され、脂肪は皮膚の下に皮下脂肪として蓄積されています。
それに対してタンパク質は貯めておくことができません。肌の入れ替わりや細胞の新陳代謝が常に行われているように、タンパク質を原料として人体のあらゆる組織は常に作り替えられて、常に新鮮な状態を保っています。
代謝に障害が出る病気(例えば糖尿病)や、血流が滞ってしまうようなこと(凍傷など)にかかると、壊疽や壊死といったいわゆる「身体の一部が腐る」という症状が出ることもあります。
エネルギーと原材料と考えれば、ライザップに代表される「糖質制限ダイエット」の構造がわかります。
まず
炭水化物(と脂質)を徹底的に食べないようにして、エネルギーを余らせないようにします。つまり体脂肪が蓄積される元になる行為をしないようにします。
代わりに
タンパク質をたくさん摂取します。身体の原材料ですから炭水化物のように「余った分が脂肪に変わる」ということにはまずなりません。
「どれだけ食べても太らない」と書くとDeNA的な注目を集めるだけの表現になりますが、そのくらいのつもりで考えておいてもいいかと思います。
「タンパク質の食べ過ぎで太る」まで多くの人はたどり着けません。
では脂質はどうするのかというと、太りやすい油・ダメな油を徹底的にカットします。マーガリンやトランス脂肪、ラードなどがこれにあたります。バターはジャンルとしては「良い油」の分類に入ると思われますが、ダイエットを考えると摂らないor少なめにが良いでしょう。
代わりにオリーブオイルやオメガ3と呼ばれる魚油、ココナッツオイルなどを摂るようにします。
そして炭水化物をどんどん消費させる行為を行います。
これが筋トレです。筋トレは糖質(炭水化物)を積極的に使用する運動に分類されます。
炭水化物と脂質を(基本的に)食べない=エネルギーを余らせない
筋トレをする=エネルギーを消費させる
タンパク質を食べる=筋肉や身体の原料を摂取する
という3つの工程が「糖質制限ダイエット」の基本構造です。
文字に書くと結構簡単ですね。
栄養素について「大まかな理解」だけでもかなり色々なことがわかるということがわかるかと思います。