スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

若者の筋トレ離れは、まだ起きていない(まだ流行ってもいない)

テレビ離れ、車離れ、飲み会離れ、ブランド品離れ、雑誌離れ、恋愛・結婚離れなど、「若者の〇〇離れ」という言葉が数か月単位でメディアにちょくちょく登場します。

 

なんと今度は「外出離れ」だそうです。

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「今の若者は昔と比べて〇〇をしなくなった」という意味の「〇〇離れ」ですが、これは恐らく「バブル期を経験した人たちの若いころにしていたこと」が基準となり、その比較からくる言葉だと思われます。

(これについて書き出すと長くなるので書きません)

 

フィットネスにおける「若者の〇〇離れ」と言えば、間違いなく「筋トレ離れ」です。根本的に「フィットネス離れ」と言ってもいいと思います。

もっとも、この「離れ」の意味は「始めから離れている」という意味で、車離れや雑誌離れのように「かつてはそうしていたが、今はしなくなった」というものではありません。

 

フィジークコンテストのようなカッコイイカラダを競う競技の参加者も年々増加しているとはいえ、全体的に見ればその規模は決して大きなものではありません。

20代の参加者も増えてきていますが、どの大会でも最も参加者数が多く、層が厚いのは30代後半~40代です。

男の場合は高校生くらいから「筋トレにハマる」という人も出てくるので、20代前半の参加者もある程度いますが、20代前半の女性のコンテスト参加者というのは非常に少ないです。

 

エアロビクスなどのスタジオプログラムでも20代前半の女性インストラクターというのはめったに合うことはなく、ほとんどが40代~50代の女性です。

ダンス系のプログラムの場合は若い人もいます。

そして、そういったレッスンの参加者も同様です。参加者の場合はもっと年齢層が高くなり、50代、60代、70代が主な参加者の年齢層です。

 

ライザップのCMもそうですが、「身体を引き締めることってカッコいいでしょ?」という提案をインスタグラムなどのSNSで、世界中のカッコイイカラダをしている人たちが発信していますが、日本に関してはその提案がなかなか受け入れられていない現実がまだあると思います。

 

 

どうすればそういった提案が受け入れられるのかというのを考えると、流行とか流行るものという言葉が思い浮かびます。

例えば、

昨日最後の放送だったSMAP木村拓哉がかつてドラマで美容師の役をやりましたが、その翌年の美容系専門学校の入学希望者が増えたという現象が起きたそうです。

スラムダンク」というマンガの影響で、バスケットボール部に入ったという人はたくさんいたはずですし、Jリーグが盛り上がってきたのでサッカーを始めるやつというのも私の中学生時代にはたくさんいました。

 

そういった意味では、韓国の俳優やタレントは筋肉質の身体をしていて、ドラマや映画でもあえてその体を見せびらかすように作られたシーンが頻繁に出てくるという印象があります。

日本人よりも韓国人のほうがカッコイイカラダづくりに対する意識が高いというのは全体的な印象として感じることです。その延長で美容整形も日本よりも盛んで、日本よりもオープンです。

 

キムタク並みの視聴率を取るスターがまた出てきて、筋トレするシーンをドラマで流せば筋トレブームがいきなり訪れるのではないかと思います。