スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

働き方は変わっていくが、健康の作り方は変わらない。

目に入ってくる新聞記事やネット記事のタイトルがどうしても働き方改革に関することや色々な物事、既成概念の変化についてことが多く、気が付くと運動やトレーニングに関することをあまり書いていない状態になっているこのブログです。

 

それだけ、2016年~2017年はあらゆる分野で大きな変化が始まる年になるのでないかという印象があるからです。

天皇陛下が譲位のご意向を示され、2年後には新たな天皇陛下の即位と新たな元号が制定されることがその象徴のように思えます。

 

フィットネス業界でもその業界で働く人のスタンスや業界内でのあらゆる変化は予想できますが、一方でフィットネスそのもの、つまり健康の在り方というものは今後も変わることはないだろうと予想されます。

 

このまま科学技術が飛躍的に進歩すれば

どれだけ暴飲暴食をしても「これを1粒飲めばすべてチャラにできます!」という薬のようなものや、

このカプセルに30分入るだけで、筋トレなんて全くしなくてもムキムキで腹筋もくっきり割れたカッコイイカラダが手に入る!なんていうものもできるでしょう。

技術的には現在のもので十分可能なのかもしれませんが、それが電子レンジのように「一家に一台」くらいのレベルになって生活に浸透するまでにはまだ膨大な時間がかかると思われます。

 

そう考えると、やはり、健康状態と作ることは「運動と食事」という基本線はまだこの先も変わらない軸のようなものだと言えます。

 

運動は健康のために必要なことですが、正確に言えば「負荷を掛けること」としての運動が必要です。

身体を動かすこと=運動ですから、横になって寝ている状態以外のすべての人の行為は運動だと言えます。日常生活の行為はすべて運動ですが、それだけしていればどんどん健康になっていくかというとそんなことはありません。

 

そこには色々な身体機能を向上させるための「負荷」が掛かっていないからです。

楽にできる運動というのはあくまでも「何もしないよりはマシ」という状態に自分の身を置くということにすぎず、より良い状態を作りたいということであれば、「楽にできる」という程度の強度(負荷)を上げる必要があります。

 

つまり「自分にとって苦しい!」と思える負荷を感じることが必要です。苦しさばかりを追い求める必要はないですが、

歩く、走る、泳ぐなどの有酸素運動や筋トレや短距離走などの無酸素運動でも、「苦しい」と感じる要素を得ることが健康づくりには有効です。

 

どんな運動が効果的なのか?ということで健康を追いかけるのではなく、どんな運動でもいいので、少しだけ「キツイな」「苦しいな」と感じる事ができるか、を考えてみましょう。

健康の基本はそこにあります。その基本は変わることはありません。