「トレーニング後30分以内のプロテイン摂取が筋肉をつけるためには有効」
という言葉は、聞き飽きるほど聞いたというくらいの言葉です。
改めて言葉にして書くともっともらしく聞こえますが、
「運動すると汗をかくので、運動後は水分を摂取すると良い」と言っているのと同じくらい、「まあ普通」といった表現です。
「トレーニング後30分以内」という言葉がどういうわけか(おそらくプロテインメーカーの企業戦略で)定着してしまっていますが、
身体がエネルギーを欲しがっているのは運動後だけではないはずです。
むしろ運動中の方が積極的に欲しているというとこともよく考えればわかります。
体内(血液中)にエネルギーが無い状態で、それでも体を動かすということになると、人体は筋肉を分解してエネルギーを作り出すため、身体がやせ細ります。
この状態を防ぐためには、運動中のエネルギー摂取が重要になるわけで、皮膚感覚でそれをわかっているボディビルダーやフィジーカーはトレーニング中にはお手製のエナジードリンクを持参してそれを飲みながらワークアウトします。
そしてトレーニング後のプロテイン摂取は当然、とも言えますし、その日のタンパク質摂取量の必要量を満たすために摂るという言い方もできます。
朝起きて朝食時にもプロテインを飲みますし、夜寝る前にもプロテインを飲みます。
トレーニングする前にも飲みます。
それくらい飲まないと、筋肉量を増やすための必要量「自分の体重×2g以上」の量に達しないからです。
こうやって見直してみると、もう1日中プロテイン(タンパク質)ばかり摂取していないといけないことがわかりますね。
ポイントなのは「トレーニング後30分以内だけ!」のタイミングで飲んでいる人が多いということ。そしてそういった人の多くは、「飲み過ぎると脂肪に変わる」という誤解や恐怖感から、トレーニングしない日やトレーニング後以外のタイミングではプロテインを飲んでいないことが多いということです。
(恥ずかしい話ですが私もそうでした)
プロテインを飲むタイミングは「1日中どの時間帯でも」と表現してもいいのかも知れません。