本日、自分自身のトレーニング終了後に食事のために入ったお店(ココイチ)のテーブルの脇にアルバイトスタッフ募集の広告があり、その紙面から「人手不足」ということを改めて実感させられました。
ちなみにフィットネスクラブ(フィットネス業界)というのは万年人手不足状態の業界ということもあるので、「人がいないことが当たり前」という環境で育ったために、人手不足の恐怖というものを感じることが無かったのかもしれません。
なんと履歴書付きです!「とにかく来てくれ~!」という切迫した感がひしひしと伝わってきます。それでもまだ「主婦の人」ということで人を選んでいる余裕もあるようです。
かなり高めの時給にも目が行きますが、「もしこの店で働いたら・・・・」という設定で給料はこのくらいで、休みの日はこうです、という具体的な生活パターンまで載せているところが面白いですね。
土 家族旅行
日 のんびり家族で休日
という記述も見ていて思わず「そんなことできる一家の主婦ならバイトしないのでは?」とツッコミを入れたくなります。
22時~25時
って終わるの深夜1時ですよ!きついんじゃないかなぁ?
勉強会に参加して学んだことですが、人を雇うこと、採用というのも一種の「集客」なのだそうです。お金を払ってくれる人=お客様 を集めることも集客ですが、その人を通じでより多くの利益を出す、効率よくお店を運営していく、という点で考えれば、採用も集客とイコールなわけですね。
その観点からすると、このチラシは見事です。
具体的なシフト&生活パターンのイメージを上手く記載しています。
これだったら「ココイチの単なる客、利用者」に向けて、「あなたの生活にどのようにココイチが関わるのか」を広告として表現できないものではないかと思います。
そしてフィットネス業界こそ、
まさにこのココイチのバイト募集チラシのような、「フィットネスクラブを利用する場合のあなたの生活イメージ」という観点で販促、チラシの作成、コマーシャルというものをするべきではないかと思います。
2017年現在でも、ほとんどのフィットネスクラブが「施設の説明」をして「設備の凄さ」を売りにした広告宣伝方法を取っています。
そうではなく、需要なのは「その人(入会した人・お客様)の身体がより健康になること」であり、「なりたい身体の状態が、そのクラブの会員になることで手に入るのか?」という疑問や不安に応えることのはずです。
スタジオがあります。プールがあります。ジムがあります。サウナがあります。テニスもできます。あれもございます。これもございます。
今なら会費は無料です。入会金も無料です。
こういった言葉が通じたのはバブル期の末期、97年まででしょう。
それでもこの業界はなかなか方向転換しない、できないでいます。
そしてスタッフも集まらない、十分な会員数も確保できないという「人手不足状態」が延々と続いているわけです。
このブログを見た人、誰でもいいです。
フィットネスクラブに入会してください。
お願いします。