昨日の続きです。
24時間営業のコンビニに対抗するドラッグストア、ウェルシアが24時間営業化を推し進めることで、「深夜でも空いている病院」という立ち位置を確立させようとしています。もちろん店舗にはコンビニに並んでいるような品物も置けるでしょう。
対するコンビニはというと、深夜まで働く人達がいるというニーズは今後も続きますのでそれに合わせた対応、帰宅が非常に遅い時間になる人や終電を逃した人、宿泊施設を利用する人達へ向けた日用品の値下げというスタンスを取っています。
ドラッグストアとコンビニはこのように明確に書き出せるのですが(戦略が明確なので当たり前ですが)、同じく24時間化が進んでいるフィットネスクラブはどうなのか、というと何とも言えないのです。
24時間型のジムが増えてきたから、あそこの店舗が24時間にしたから、などという理由くらいのものでしかありません。
コンビニもウェルシアも「困った時に駆け込める場所」、それも「深夜の時間帯の場合」というニーズを掘り当てていますから、フィットネスクラブもそれに当てはめた戦略を取ってはどうかと思います。
例えば
どしても深夜に運動がしたくなった時に駆け込める場所として
ということが考えられますが、まあそんな人が世の中に多くいるわけはないですね。
と言っても筋トレ好きにもかかわらず、トレーニングの時間が夜中しか確保できない人に合わせて24時間営業が上手くいっている店舗もあります。
ゴールドジムの原宿店は24時間営業ですが、深夜の時間帯にも関わらず入れ代わり立ち代わり多くの利用者が訪れます。
しかし原宿という場所、ゴールドジムがターゲットとする客層のニーズがそうさせるものなのでこれを一般的なフィットネスクラブが参考にしても何も役に立たないでしょう。
夜に営業するバーが閉まっている昼間の時間帯にのみ営業するカレー屋が増えてきているように、アイドルエコノミーとして、フィットネスクラブという場所の提供をするという形であれば24時間営業に意味や価値を持たせることができるでしょう。
そう考えると、サウナと同じ形のリラクゼーション施設としての活動が考えられます。
ジムエリアは利用できませんが、スタジオであれば中を暗めにして、リクライニングチェアでも並べておけば十分活用できるし、スパなどの入浴施設としての機能はそのまま使えます。
広いストレッチエリアなどがある施設ならば、簡易ベッドを並べてスタッフがマッサージをしたりというサービスも展開できます。
こういったサービスのターゲットとなる客層は?と考えると一人暮らしの人や「孤独のグルメ」の主人公のような、日常生活に少し寂しさを感じながら日々遅い時間まで働いている中高年男性というものが想像できます。
では、そんな人たちが深夜の時間帯にリラックスのために訪れたフィットネスクラブに、居てほしいと思うスタッフとはどんなイメージの人材でしょうか?
このくらい考えれば24時間営業の具体的戦略が見えてきますね。
ウェルシアやコンビニを参考に、運動する場以外の用途としてアイドルエコノミーとしての24時間ジムあり方を考えてみましたが・・・・、まあダメでしょうね・・・・。