昨日は区営や市営の公共体育館で禁止されているパーソナルトレーニングをなぜトレーナーがルールの目をかいくぐるようにしてやってしまうのかについて触れましたが、もう少しトレーナー(パーソナルトレーニング指導者)の立場になってこの問題を掘り下げていきます。
お客さんを公共施設に連れ込んでいるトレーナーの立場からすれば、「一体に何が問題なのですか?」と訊きたい気持ちになるでしょう。
利用料は客として支払っているし
自己責任の元に指導をしているし
何より他のお客様や利用者の邪魔になるようなことなんてしてないし、といったところでしょうか。
施設側がパーソナルトレーニングを禁止する理由は「他の利用者の迷惑になる」というものです。利用者が使いたい器具やマシンなどを、トレーナーが顧客とともに長時間使ってしまうことによって不便さが生じるということですね。
また一度フリーのパーソナル指導を許してしまうと、パーソナルトレーナー達が入れ代わり立ち代わりお客様を連れ込んでしまって収拾がつかなくなるということもあるでしょう。(これについてはまた別に掘り下げます)
しかし、我が物顔で器具を独占するトレーナーなどほとんどいないというのが現実です。そんな奴も中にはいるよという程度のもので、大半はその場の状況に合わせて空気を読み、臨機応変に対応するトレーナーです。
グループレッスンやスタジオプログラムの参加者の方が
むしろレッスン終わりに友達同士でストレッチエリアでながながと(だらだらと)おしゃべりをしていますし、レッスンとレッスンの合間にジムエリアに来て、これまたお話しながら、またはスマホをいじりながらなどの休憩代わりに筋トレマシンを使っていることの方が他の利用者に迷惑でしょう。
また3人以上の友達グループで来る利用者の方が場所を広く独占して、それこそ我が物顔に施設を使っていきます。
それにくらべればパーソナルトレーニングなどは他の方への迷惑など、ほとんどなっていないと言えるでしょう。
さらに言えば、「パーソナルトレーニングを禁止する」という割には
現場に立っているのは学生やフリーターのアルバイトという何とも情けないスタッフなのはどういうことだと言いたくもなるでしょう。
仮に公共施設の現場に立つ人材が非常に優れた知識と技術を持ち、接客業もこなせるようなスタッフであればパーソナルトレーナーが外部から入ってくる隙間は無くなります。
迷惑はかけておらず、むしろ確かな知識と技術で本当に価値のあるものをお客様へ提供している「まともな行為」であるはずなのに、それが禁止だとはどういうことか、というのがトレーナーの気持ちではないでしょうか。