気が付くと1か月以上もブログを放置してしまっていました。
本当にすみませんでした。
連動させているツイッターではここ数日「言いたい放題」の状況でしたが・・・。
先月より数冊の本を読み込んでいましたが、自分の中では結構な当たりはずれがありました。その中からここにアウトプットできるものを紹介します。
日経新聞等でも盛んに広告を出し、売れているらしい「OPTION B」という本があります。
フェイスブック社の役員の女性が、夫が突然死によって亡くなってしまったショックからどう立ち直っていくのか、というテーマについて書かれたものです。
既に読んだという方も多いかもしれません。
日本で売られているのは当然日本語翻訳版なのですが、そういった原作が他国の言語にあたる本というのはどうしても表現がその国のものがベースになってしまうので、イメージがしづらいという点もありました。
「部屋の中のゾウを追い出す」という例えがあるのですが、「?」というのが私の感想です。
ですが、それ以外にも分かりやすく書かれている点も多いので、大切な人を無くしてしまった、またはそれに近いような精神的なストレスに悩んでいる人にはお勧めの本といえます。
この本の内容と強引にフィットネスというものをつなげて考える場合、本に記載されている「音を消すボタン」の実験結果についてです。
被験者はナイトクラブのような大音量の部屋の中に入り、その部屋の中でどれだけの時間をその状況の中で耐えているられるかを調べたもののようです。
「とても耐えられない!」と思ったら手を挙げると音楽が鳴り止むというものなのですが、Aグループの被験者たちには特に何も与えられません。一方Bグループには「ボタン」が渡されます。そしてこう説明を受けます。
「耐えられなくなったらいつでもそのボタンを押してください。そうしたらすぐに音楽は止まります。」
実験結果をみると面白いことに、ボタンを渡されたグループの被験者たちの方が、長時間うるさい部屋にいることができたのだそうです。
つまり「どんなことがあってもこれがあればすぐに助かるor大丈夫だ」と思えるいわば「心の支え」(ボタン)があると人はかなりの過酷な状況に居てもある程度はやっていけるという事ですね。
親や子供といった家族の存在はまさに多くの人にとっての「ボタン」ですね。ボタン自体が何か特別なものということではなく「居てくれるだけでいい」といい存在です。
自殺をしてしまったり、見るからに悪徳な宗教団体などに入れ込んでしまう人というのは何かのきっかけに「ボタン」に相当する人やモノを失ってしまったと感じる人なのかもしれません。
ペットと買うこと、多額の貯蓄をすること、など我々がやっていることの多くは「ボタン」に相当する心の支えを求めてのことでしょう。
さて、それを踏まえてフィットネスクラブという者と考えてみると、ほとんどの人がフィットネスクラブに通えなくなってしまう理由がわかります。
「いつでも押せるボタン」と同様に
「いつでも来られるフィットネスクラブ」は、入会者や会員さんたちを
「いざという時になったら行けばいいや」という心理にさせてしまいます。
(本人のやる気の無さもありますが)
医者から運動するように言われているけど、
最近明らかに体重が増えて身体がブヨブヨになってきたけど、
「このボタンを押せばいいんだ!そしてそれはいつでもいいんだ!」
というのと同じ感覚でフィットネスクラブがその人にとっての「ボタン」になってしまいます。
健全な精神状態を保つという意味では「ボタン」の考え方は非常に有効ですが、運動や肉体的な健康、ボディラインや見た目の美しさという観点からするとボタンとしてフィットネスクラブを捉えてしまうことはむしろ逆効果です。
そうなってしまう理由や対策については明日に続けます。