フィットネスクラブ等で人気が出たパーソナルトレーナーが自分のジムを開業することについて昨日は触れましたが、ではなぜリスクを取ってまでそんなことをするのでしょうか?
単純に考えれば、フィットネスクラブ内でパーソナルトレーニングをしている方が、ずっと安全です。
自己資金が減ることは無い
借金をする必要も無い
テナント料や家賃も払う必要が無い
トレーニング器具やマシンのメンテナンスの必要もない
お風呂&シャワーも設置しなくてよい
入会キャンペーンで毎月クラブ側が集客をしてくれる
などなど、フィットネスクラブの中でパーソナルトレーニングをすることにはたくさんのメリットがあります。
それらのメリットを踏まえたうえでもなぜ開業をしたいのか?
理由はズバリ、そのほうが儲かるから!と言うことです。
(非常にレアケースですが、ビジネス力がある、またはセールス方法などの勉強をしているという人からすれば、フィットネス業界人のものを売る能力の無さ、無能さから、自分が思った通りの集客ができないもどかしさを感じて、それなら自分でやるという人もいるでしょう)
自分の使いたい器具を導入することができるとか、
他の利用者がいないので自由に器具を使うことができる、
またはトレーナーが自身のアイディアや考え方を利用者へ伝えやすい、セミナーなどが開催しやすいといった様々なメリットがあることは確かですが、一番のメリットはズバリ、稼げる金額が増えるという点にあります。
当然ですが、クラブ内でパーソナルトレーニングを行えば、施設側が中間マージンとしてトレーナーの売り上げから2~3割を徴収します。
交通費等は売上金額に含まれる形態なので、別途支給されることはありません。
この形態はフィットネス業界に限らず、派遣労働や契約社員という形で人を雇っている多くの企業では一般的になっているようです。
お客様が支払う料金は消費税込みですが、トレーナーがそこから受け取る報酬は内税扱い、つまり「税抜きの価格だけどその金額は消費税を含んでいます」という非常にこすっからい条件になっています。
つまり、フィットネスクラブの中でいかに高い売り上げを上げたとしても、そのトレーナーが受け取る金額はお客様たちが考えているほど高額は無いのです。
60分 6,000円~10,000円+税
というのが現在の一般的なパーソナルトレーニング料金ですが、その10割が消費税込みの値段でトレーナーのもとへ入れば、収入は一気に増えます。
これが、開業をしたがる理由その1です。