数日前に
山田豊文という人の「なぜマーガリンは体に悪いのか?」という本を読みました。
健康に関する本を読んだのは、恥ずかしながらも久しぶりというのが正直なところです。
マーガリンをはじめ、食品添加物の危険性や外食に使われている原材料の危険性などを訴える本は近年では数多く出版されていますし、健康という観点からではなく、ボディメイク等の「引き締まった体づくり」を目指す場合の理想的な食事とは何かと追求していくと、
自然とそういった(砂糖、マーガリン、そのほか食品添加物)を避けざる負えなくなりますので、徐々にではありますが一般的にもそうした食品を避ける動きが出てきているのではないかと感じています。
しかし、今回読んだ本「なぜ、マーガリンは体に悪いのか?」に関して言えば、少し期待外れの内容でした。
まず、タイトルである「なぜ」に対する回答が本の中には書かれていませんでした。
読み手側としては、マーガリンという油に含まれる「どんな成分」がどのような作用を人体に与えるのか、という点を知りたいのですが、その部分は作者も触れておらず、「とにかく体に悪い」という主張と「がん」から「不妊」に至る様々な病気や人体に現れる症状の原因にマーガリンはなっているという主張が続きます。
(中には「私はこの原因はマーガリンにあると思っている」と推測のみで書かれているところもありました…。)
そして本の後半では、牛乳がいかに体に悪いものであるかという話に内容が変わり、その主張の方がむしろ「なぜ体に悪いか」が論理的に説明されています。
そのうえで「こんな食事をしましょう」という提案が終章では書かれており、それ自体は有益なものなのですが、タイトルの「マーガリン」は前半3分の1、それも肝心の身体に悪いメカニズムに関してはノータッチという内容でした。
マーガリンとはいわば人工的に作られた油ですね。
植物から精製したいわゆるサラダ油に水素を入れて強制的に膨らませたもので、いわばベーキングパウダーをたっぶり入れてふわふわにしたケーキのようなものしょう。
バターに近い味と触感で、冷えても柔らかくてパンに塗りやすく、安い費用で大量生産が可能!
まさにチョー安く作れて、めっちゃ売れる、という便利な油です。
その他食品添加物に関しても基本的には
・原価を抑えて作れる
・食品が長持ちするようになる
・美味しい味と触感が出る
・ということで、安くて売れる食品がたくさん作れる!!
という理由が、コンビニ商品などに大量に使われている現状があります。
しかし、今回書いた本のように「直接的に何がどう体に作用するのか」というところまではなかなか踏み込めていません。
明日はそれについて考えてみようと思います。