四十肩五十肩と呼ばれる肩の痛みの一つである
石灰沈着性腱板炎という症状について補足します。
今回はその症状を予防&改善する方法を食事、つまり
「栄養」という観点からそれを考えてみましょう。
どんな栄養素(食品)を摂取すれば、または摂取を控えめにすれば、
肩の痛みの改善や予防が期待できるのでしょうか?
ポイントは「乳製品」や「肉」です。
乳製品に多く含まれるカルシウム。
そして肉、特にハムやソーセージなどの加工肉に多く含まれるリン。
この二つが結合すると全身の軟部組織にカルシウムが沈着してしまう
「異所性石灰化」という現象が起こります。
四十肩や五十肩は「肩関節周囲炎」という症状名がついており
その一つに「石灰性腱板炎」というものがあります。
(これまでのブログ記事でも説明いたしました)
石灰性腱板炎とはまさにカルシウムの沈着が肩に起こり、
それに伴う激痛で肩が動かせないという症状に悩まされるいわば「肩の病気」です。
肩に原因不明の痛みをお持ちの方で
長年「骨に良いから」というイメージに基づいて乳製品を摂取し続けていたり、
肉料理が好きで頻繁に食べるというような食習慣がある
というような場合は、この病気の可能性を疑ってみてもいいでしょうし、
そういった食習慣を変えることが肩の健康状態を良好に保ち
痛みの解消改善にも繋がっていきます。
・カルシウムの過剰摂取を控えるために乳製品を摂らないようにする。
・リンの過剰摂取を控えるためにソーセージやハム等の加工肉に摂取を控える。
・肉ばかりでなく野菜もしっかり食べる。
というように食習慣を変えてみてください。
玄米などのマグネシウムを多く含んだ食品を日常的に摂取するのも有効です。
マグネシウムはカルシウムと拮抗する作用があり、血中にカルシウムが過剰に
溶け出さないように中和させる作用があります。
身体に良いと思って乳製品を頻繁に摂取していませんか?
美味しいからという理由で野菜を食べずに肉ばかり食べていませんか?
もしかしたら、肩の痛みにつながっているかも知れません。