スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

「座り疲れ」の対処法

前回は「座っていることからくる疲労感」について色々とお話をさせて頂きましたが、今回はそれを踏まえて、その対処法を考えていきます。

 

まずは、当たり前なのですが
「座り続ける行為をやめること」つまり
できるだけ小まめに椅子から立つようにするということです。そこに合わせて上半身の側屈など軽く体操をするとベストです。座っている、つまり身体を動かさないことで溜まる疲労感はその逆の状態を作って対処するわけですね。

 

特に新幹線や飛行機など長い時間座っていることを
強いられる場合はちょくちょく席を立ってトイレ前などのスペースを使って「伸び」を
するようにしてみると、良いかと思います。

 

仕事で座っていることが多く、

頻繁に席を立つことができない
という場合はどうでしょうか。
その場合の対処法は

「椅子の背もたれに寄りかかること」です。
PCなどからできだけ顔を話して、できるだけ

後ろ体重な座り方をしてみましょう。

 

椅子に座っている人の恰好を横から見ると
身体の形が「L字型」になっているわけですが、
その姿勢からPC画面をのぞき込んだり、下を見てノートに書きこむなど上半身を前傾させる態勢をとると、脚の付け根の部分から身体を曲げることになります。
その部分には上半身と下半身をつなぐ太い動脈が走っていますが
脚の付け根から上半身を折り曲げる形を作れば、自然と
その動脈が折れ曲がり、特に下半身への血流が悪くなります。

 

この状態が長く続くことによって
脚が浮腫むという現象が起こり、全身の血流が悪くなるため「疲れる」という症状を感じるようになります。

脚の付け根から上半身後ろに倒してあげることで
血管の圧迫を解放させてあげることになるということなんですね。
これであれば、20~30分おきに1分程度くらいで
できるのではないかと思います。

 

また、「食べ物」という観点からも座り疲れ対策が考えられます。要点になるのは、健康関連のお話では基本とも言える「血液サラサラ」という状態です。

 

「座っている」という状態を改めて考えてみると
それが思った以上に心臓に負担をかける行為になっていることがわかります。

ほぼ全身の関節が折れ曲がることで血管が圧迫され
さらに身体を動かさなければ血流を促すサポートをする筋肉の収縮も起こらないですから心臓が頑張らなけらばならないことになります。

 

立ち眩みという現象は座っていることで
下半身へ血液が滞留してしまい、そのまま立ち上がることで
上半身が軽度の貧血状態になることで起こるわけですが
まさに座っていることで生じた血流の悪さからくるものですね。

ですから体への負担、心臓への負担を軽減する
という意味でも血液がサラサラになっているほうが
良く、その状態を作ることが座り疲れへの対策となるわけです。

 

まず直接的に血液をサラサラにしてくれる食べ物とは

青魚です。
DHAEPAといった青魚に含まれる脂肪は細胞組織も
柔らかくしてくれる効果がありますし、血液中の
赤血球などにも同様の効果をもたらしてくれます。

次に、間接的に同じ作用をしてくれるのは
ワカメなどの海藻類や納豆、その他野菜類です。
特に海藻や納豆などの「ネバネバ」、つまり水溶性食物繊維は腸の中で脂肪分やコレステロールに吸着し、そのまま体外へ排出してくれる作用があります。

野菜を食べずに好きなものばかり、特に
肉食ばかりになってしまっていると
血液をドロドロにする動物性脂肪ばかりを身体に
取り入れ続けることになり、実は自分自身で
疲れやすい身体を作ってしまっているということになります。

 

出勤して昼までPC作業をし、昼食は牛丼屋かいきなりステーキなどの肉食、その日の夜は酒を飲んで・・・といった

動物性脂肪とアルコールメインの血液ドロドロ食ばかり続けていると、疲れが紛れた気分にはなりますが、疲れやすい体質まで変えることは難しいかもしれません。