フィットネスクラブで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

意外と使える「包帯」

このブログの連動ツイッターにアップしたホスファチジルセリンが、山本義徳さんの影響力のお力もお借りし、大きな反響を生みました。

このサプリについて、実際に使ってみた私の感想はまた後日に詳しく書いていきます。

 

今回は「包帯」について考えてみましょう。

ご自宅の救急箱に1つくらいは包帯が入っているかと思いますが
実際にどう使っていいかわからず、
またどんな時に使っていいかもわからずに
そのまま箱に入れっぱなしになっている方が大半なのではないでしょうか?

実は包帯は「ぶつけた」「捻った」「原因がわからないけど関節が痛む」
といった身体に痛みがある時に積極的に利用するべきものなのです。

 

包帯を巻くとなると見た目にも大怪我をしているように見えるし
恥ずかしいものですから避けたくなる理由も理解できますが、
そういった部分を除いて考えれば、
「湿布」を貼るよりもずっと安全で効果的な怪我や痛みへの対処法が「包帯を巻く」という行為です。

 

包帯なんて仰々しい名前ですが、つまるところは「布」です。
変な薬品が塗られているわけではないし、
膝や肩に痛み対策で付けるサポーターよりもずっと安いし、うまく使い方を覚えれば本当に便利なんですね。

 

ポイントはやはり使い方ということになるでしょうか。湿布であれば痛いところに貼るだけでシンプルですが包帯となると「巻き方」が難しいと感じてしまいますよね。

当然、それなりの技術が必要なことは確かですが素人の人でも大丈夫です!

包帯の基本は「痛いところ覆うようにぐるぐる巻きにする」というものなので、エジプトのミイラのようなぐるぐる巻き構わないので痛いところに巻きつけることをすれば充分なんです。

 

骨折のような大怪我や包丁などで身体のどこかを切ってしまったというような時に患部を圧迫して関節を固定したり、血を止めたりするような使い方、いわゆる「圧迫」という行為が
多くの人の包帯に対するイメージだと思いますが、それは包帯の役割としては脇役に入ります。

 


教科書どおりの回答をするならば包帯の機能とは「固定」です。怪我をした部分、痛みを感じるところに巻きつけてその部分が動かないように安定させることですね。

 

それに間違いはないのですが、ちょっと考えてみてください。
包帯とは言いますがつまりは「布」です。

 

どれほどキツく身体に巻き付けても動かしたら緩んでくることは明白ですよね。


そして包帯はキツく巻いてはイケないものなのです。切ってしまった部分の「止血」ということなら理解ができますが
縛るように巻いてしまうと手足などの末端部分への血流が止まってしまい
ゲガの治りを遅らせるどころか合併症を引き起こす危険があるからです。
(※加圧トレーニングは血流を「制限する」のであって「止める」のではない)

 

考えれば考える程、包帯に直接的な固定力がないことがわかるかと思います。


では包帯が人体に与える影響と何なんでしょうか?


それは、「痛みの緩和」と「関節の機能改善」です!!


わかりやすく書くと

痛みを紛らわして早く取り除き、痛いところを動かしやすくする

ということなんです。

身体をどこかへぶつけたり、何かがぶつかったり
あるいは包丁で指をきってしまったりすると人はほぼ100%の確率
でその場所を手で抑えたり。全身でその部分を抱え込むような動作を取ります。
いわゆる「手当て」という行為ですね。

なぜそんな行動をとるか、というとそれが痛みの緩和になるからなんです。


身体に何かモノが触れていると感じるの感覚を「触覚」といい
痛みを感じるのを「痛覚」といいます。

痛いところを手で抑えるという行為は
痛覚を感じる部分に対して触覚の感覚を与え、
その痛みを紛らわそうとすることになるのです。

患部に包帯を巻くということは、痛いところに対して
「柔らかい布が触れている」という
気持ちよさ(肌触りの良さ)を感じるように触覚に働きかけて
痛覚を感じさせないようにするということになるんですね。

 

ただ布を巻くという行為が
なぜそういった効果をもたらすのかというと
人体が感じるあらゆる感覚にその秘密があります。

味や音やものの硬さ、形、あるいは何かが触れる、ぶつかるなど
人体はあらゆる物事に対する感覚を感じてそれに対して反応をします。
わかりやすい感覚は「痛み」です。

何かかがぶつかったり、あるいはぶつけたり
先の尖ったものが触れたり、刺さったりすると
「痛い!」と誰もが感じるものなのですが、
この「痛み」という感覚は我々が考える以上に遅れてやってくる感覚なのです。

人体に何がが触れるとまず「物が触れている」という感覚(触覚)が働きます。
その触れている感覚が強くなると「押されている」という圧覚(あっかく)に変わります。
さらにそれが強くなると身体へ害を及ぼす刺激だと身体は理解して
その刺激から逃れようとします。これが「痛み」で、痛覚(つうかく)と呼びます。

自分の指やペンをお腹や腕に押し付けていくとどこかで「痛い」という感覚に変わりますよね?
ほんの少しペン先が肌に触れた程度では「痛い」と感じることはなく
「ペン先が触れている感」を感じるはずです。
つまり人の体はまずはじめに「触覚」を感じ、それが強くなってくると「痛覚」として
後から痛みを感じるようになっているのです。

頭や腕、足などを強くどこかにぶつけると
人はその場所に自然と手を当てる動作をしますが、
これは痛みを感じる部分に「触覚」の感覚を与えて、遅れてやってくる痛覚を
感じる前にそれを紛らわせて早く痛みを忘れさせようとする行為なんです。

痛いところに包帯を巻く、とはまさにそんな「手当て」のように
痛みを取り去る行為なんですね。

 

痛いところがあったら、とりあえずそこに包帯を巻いてみると、へんな薬とか湿布薬を張るよりずっと痛みを和らげてくれることになる可能性大です。