2022年、ほとんど記事を書いていませんでした・・・。
というのも目に見えて書くような話題が全くと言って程無かった2022年のフィットネス業界でした。
(などと言い訳ですが)
ウイルスによる営業停止を余儀なくされたフィットネス業界、特に大型施設は現在でも元の姿を取り戻せていません。
この3年で世の中がすっかり変わってしまい、もはや
「駅前にプールもスタジオもジムもエステも温泉もなんでもある施設を出店して数千人単位で人を集める」というスタイルが時代遅れになったようでもあります。
(中には公共施設やホテルのジム・プール運営を受託することで何とかしのいでいるところもあるようです)
そんな中で年末に唯一と言っていいほどのフィットネス系情報として注目されたのがチョコザップです。日経トレンディが予測する2023年のヒット(商品?サービス?)に「コンビニジム」がなんと第1位になりましたが、まさにチョコザップのことを指しています。
チョコザップは当初「ZAPAN(ザパン)」という名称で
「ライザップがプロデュースする月2980円の低価格ジム」として世に出ましたが、すぐにチョコザップへとその名称や運営方式を変えました。
スポーツクラブ、フィットネスクラブ、ジムなどと言えば「会員制」のサービスです。月定額制で使い放題のサブスクリプションの元祖はフィットネスクラブだと私は思っていますが、従来の「会員」とは「そのお店の会員」を指します。
それに対してチョコザップの会員とは「アプリの有料登録者」です。
前者はお店を利用しない、または利用できない状況になる、生活習慣や職場が変ることで物理的に来店が出来なくなるといった理由で退会、つまりそのお店の会員ではなくなるという現象が起こりるため「ある程度の会員数を確保するための現場レベルでの様々な施策」が必要になります。
施設の大小を問わず、すべてのジムやフィットネス施設はそこが商売の肝であり、必死になる部分でしょう。
それに対してチョコザップが作り上げようとしているのはその土台を変えるということです。一つの施設に対して何人を集めるか、ではなく、
アプリ会員を増やす
そしてそのアプリ会員がすぐに運動できるように
簡易的な施設をたくさん作る事、これがチョコザップの戦略です。
国民全体の性格的に運動をしたがらない日本人の
フィットネス需要を喚起できるのか?
特徴的なCMでヒットしたライザップがどうやってチョコザップをトレンドに載せていくか、注目しています。