スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

大型施設スポーツクラブから派生して、また戻ってくるの繰り返し

2023年!明けましておめでとうございます。

新年ですが、普通に書いてみます。

 

新型コロナウイルスの影響を受ける前から

大型施設スポーツクラブは実はどの施設も経営状態は良いものではありませんでした。それらしいことはこのブログで何度も書いてきたと思います。

経営陣に「スポーツクラブ運動施設、つまりテーマパークみたいなもの」という考えがあるので「作っておいておけば勝手に人が来る」という感覚になっているため、中身(コンテンツ)をどう充実させるか、までには考えが至っていないのです。

 

現場で働くスタッフやフリーのインストラクターの中には大型施設でやっていることを抽出してきて、小型施設でやってしまえばいい(それだけ大手が何も考えていないことへの失望がある)という考えで、色々なフィットネスビジネスを生み出した人がいます。

パーソナルトレーニングジムなどはその最たるものです。

マンツーマンのトレーニング指導の部分だけ大型施設から抽出してマイジムを開業するということです。

ダイエットに特化したライザップなどは大型施設とは対照的にマンションのワンルームほどの広さで成り立つお店です。

マンツーマンで指導する代わりに料金は高額になるのですがそれでも「やる」という人が思っているより多くいることが分かると、今度は大型施設でも「高額パーソナルトレーニングサービス」が導入されるようになりました。

 

ヨガ、ピラティスなども同様です。

元々は大型施設のスタジオプログラムで色々あるレッスンの一つとして導入されていたヨガやピラティスも「そこだけ抽出してきた」ヨガ専門スタジオやピラティススタジオが増えました。

そしてヨガの場合はホットヨガ、サスペンションを使ったエアリアルヨガなどこれまた色々な形でのヨガが派生してきます。そうすると今度は大手がそこに目を付け、スタジオをホットスタジオに改造して「流行りのホットヨガがウチでもできますよ!」と言い出すわけです。

 

暗闇ボクシングや暗闇トランポリン、暗闇自転車エクササイズなどもその源流は全て大型施設スポーツクラブのスタジオレッスンにあります。

大型施設スポーツクラブから派生したものを、また大手が目を付けては導入する、このループが続き、今では2大型施設でも24時間営業するのが当たり前になってしまいました。

これも大型施設からジムエリアだけ抽出し、どうせなら24時間空けちゃおうということで始めた24ジムが思いのほか人が集まる事に目が留まり、大手が後追いで導入した流れがあります。

 

たぶん今年も、その繰り返しになるでしょう。