フィットネスクラブで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

意外と使える「包帯」

このブログの連動ツイッターにアップしたホスファチジルセリンが、山本義徳さんの影響力のお力もお借りし、大きな反響を生みました。

このサプリについて、実際に使ってみた私の感想はまた後日に詳しく書いていきます。

 

今回は「包帯」について考えてみましょう。

ご自宅の救急箱に1つくらいは包帯が入っているかと思いますが
実際にどう使っていいかわからず、
またどんな時に使っていいかもわからずに
そのまま箱に入れっぱなしになっている方が大半なのではないでしょうか?

実は包帯は「ぶつけた」「捻った」「原因がわからないけど関節が痛む」
といった身体に痛みがある時に積極的に利用するべきものなのです。

 

包帯を巻くとなると見た目にも大怪我をしているように見えるし
恥ずかしいものですから避けたくなる理由も理解できますが、
そういった部分を除いて考えれば、
「湿布」を貼るよりもずっと安全で効果的な怪我や痛みへの対処法が「包帯を巻く」という行為です。

 

包帯なんて仰々しい名前ですが、つまるところは「布」です。
変な薬品が塗られているわけではないし、
膝や肩に痛み対策で付けるサポーターよりもずっと安いし、うまく使い方を覚えれば本当に便利なんですね。

 

ポイントはやはり使い方ということになるでしょうか。湿布であれば痛いところに貼るだけでシンプルですが包帯となると「巻き方」が難しいと感じてしまいますよね。

当然、それなりの技術が必要なことは確かですが素人の人でも大丈夫です!

包帯の基本は「痛いところ覆うようにぐるぐる巻きにする」というものなので、エジプトのミイラのようなぐるぐる巻き構わないので痛いところに巻きつけることをすれば充分なんです。

 

骨折のような大怪我や包丁などで身体のどこかを切ってしまったというような時に患部を圧迫して関節を固定したり、血を止めたりするような使い方、いわゆる「圧迫」という行為が
多くの人の包帯に対するイメージだと思いますが、それは包帯の役割としては脇役に入ります。

 


教科書どおりの回答をするならば包帯の機能とは「固定」です。怪我をした部分、痛みを感じるところに巻きつけてその部分が動かないように安定させることですね。

 

それに間違いはないのですが、ちょっと考えてみてください。
包帯とは言いますがつまりは「布」です。

 

どれほどキツく身体に巻き付けても動かしたら緩んでくることは明白ですよね。


そして包帯はキツく巻いてはイケないものなのです。切ってしまった部分の「止血」ということなら理解ができますが
縛るように巻いてしまうと手足などの末端部分への血流が止まってしまい
ゲガの治りを遅らせるどころか合併症を引き起こす危険があるからです。
(※加圧トレーニングは血流を「制限する」のであって「止める」のではない)

 

考えれば考える程、包帯に直接的な固定力がないことがわかるかと思います。


では包帯が人体に与える影響と何なんでしょうか?


それは、「痛みの緩和」と「関節の機能改善」です!!


わかりやすく書くと

痛みを紛らわして早く取り除き、痛いところを動かしやすくする

ということなんです。

身体をどこかへぶつけたり、何かがぶつかったり
あるいは包丁で指をきってしまったりすると人はほぼ100%の確率
でその場所を手で抑えたり。全身でその部分を抱え込むような動作を取ります。
いわゆる「手当て」という行為ですね。

なぜそんな行動をとるか、というとそれが痛みの緩和になるからなんです。


身体に何かモノが触れていると感じるの感覚を「触覚」といい
痛みを感じるのを「痛覚」といいます。

痛いところを手で抑えるという行為は
痛覚を感じる部分に対して触覚の感覚を与え、
その痛みを紛らわそうとすることになるのです。

患部に包帯を巻くということは、痛いところに対して
「柔らかい布が触れている」という
気持ちよさ(肌触りの良さ)を感じるように触覚に働きかけて
痛覚を感じさせないようにするということになるんですね。

 

ただ布を巻くという行為が
なぜそういった効果をもたらすのかというと
人体が感じるあらゆる感覚にその秘密があります。

味や音やものの硬さ、形、あるいは何かが触れる、ぶつかるなど
人体はあらゆる物事に対する感覚を感じてそれに対して反応をします。
わかりやすい感覚は「痛み」です。

何かかがぶつかったり、あるいはぶつけたり
先の尖ったものが触れたり、刺さったりすると
「痛い!」と誰もが感じるものなのですが、
この「痛み」という感覚は我々が考える以上に遅れてやってくる感覚なのです。

人体に何がが触れるとまず「物が触れている」という感覚(触覚)が働きます。
その触れている感覚が強くなると「押されている」という圧覚(あっかく)に変わります。
さらにそれが強くなると身体へ害を及ぼす刺激だと身体は理解して
その刺激から逃れようとします。これが「痛み」で、痛覚(つうかく)と呼びます。

自分の指やペンをお腹や腕に押し付けていくとどこかで「痛い」という感覚に変わりますよね?
ほんの少しペン先が肌に触れた程度では「痛い」と感じることはなく
「ペン先が触れている感」を感じるはずです。
つまり人の体はまずはじめに「触覚」を感じ、それが強くなってくると「痛覚」として
後から痛みを感じるようになっているのです。

頭や腕、足などを強くどこかにぶつけると
人はその場所に自然と手を当てる動作をしますが、
これは痛みを感じる部分に「触覚」の感覚を与えて、遅れてやってくる痛覚を
感じる前にそれを紛らわせて早く痛みを忘れさせようとする行為なんです。

痛いところに包帯を巻く、とはまさにそんな「手当て」のように
痛みを取り去る行為なんですね。

 

痛いところがあったら、とりあえずそこに包帯を巻いてみると、へんな薬とか湿布薬を張るよりずっと痛みを和らげてくれることになる可能性大です。

「座り疲れ」の対処法

前回は「座っていることからくる疲労感」について色々とお話をさせて頂きましたが、今回はそれを踏まえて、その対処法を考えていきます。

 

まずは、当たり前なのですが
「座り続ける行為をやめること」つまり
できるだけ小まめに椅子から立つようにするということです。そこに合わせて上半身の側屈など軽く体操をするとベストです。座っている、つまり身体を動かさないことで溜まる疲労感はその逆の状態を作って対処するわけですね。

 

特に新幹線や飛行機など長い時間座っていることを
強いられる場合はちょくちょく席を立ってトイレ前などのスペースを使って「伸び」を
するようにしてみると、良いかと思います。

 

仕事で座っていることが多く、

頻繁に席を立つことができない
という場合はどうでしょうか。
その場合の対処法は

「椅子の背もたれに寄りかかること」です。
PCなどからできだけ顔を話して、できるだけ

後ろ体重な座り方をしてみましょう。

 

椅子に座っている人の恰好を横から見ると
身体の形が「L字型」になっているわけですが、
その姿勢からPC画面をのぞき込んだり、下を見てノートに書きこむなど上半身を前傾させる態勢をとると、脚の付け根の部分から身体を曲げることになります。
その部分には上半身と下半身をつなぐ太い動脈が走っていますが
脚の付け根から上半身を折り曲げる形を作れば、自然と
その動脈が折れ曲がり、特に下半身への血流が悪くなります。

 

この状態が長く続くことによって
脚が浮腫むという現象が起こり、全身の血流が悪くなるため「疲れる」という症状を感じるようになります。

脚の付け根から上半身後ろに倒してあげることで
血管の圧迫を解放させてあげることになるということなんですね。
これであれば、20~30分おきに1分程度くらいで
できるのではないかと思います。

 

また、「食べ物」という観点からも座り疲れ対策が考えられます。要点になるのは、健康関連のお話では基本とも言える「血液サラサラ」という状態です。

 

「座っている」という状態を改めて考えてみると
それが思った以上に心臓に負担をかける行為になっていることがわかります。

ほぼ全身の関節が折れ曲がることで血管が圧迫され
さらに身体を動かさなければ血流を促すサポートをする筋肉の収縮も起こらないですから心臓が頑張らなけらばならないことになります。

 

立ち眩みという現象は座っていることで
下半身へ血液が滞留してしまい、そのまま立ち上がることで
上半身が軽度の貧血状態になることで起こるわけですが
まさに座っていることで生じた血流の悪さからくるものですね。

ですから体への負担、心臓への負担を軽減する
という意味でも血液がサラサラになっているほうが
良く、その状態を作ることが座り疲れへの対策となるわけです。

 

まず直接的に血液をサラサラにしてくれる食べ物とは

青魚です。
DHAEPAといった青魚に含まれる脂肪は細胞組織も
柔らかくしてくれる効果がありますし、血液中の
赤血球などにも同様の効果をもたらしてくれます。

次に、間接的に同じ作用をしてくれるのは
ワカメなどの海藻類や納豆、その他野菜類です。
特に海藻や納豆などの「ネバネバ」、つまり水溶性食物繊維は腸の中で脂肪分やコレステロールに吸着し、そのまま体外へ排出してくれる作用があります。

野菜を食べずに好きなものばかり、特に
肉食ばかりになってしまっていると
血液をドロドロにする動物性脂肪ばかりを身体に
取り入れ続けることになり、実は自分自身で
疲れやすい身体を作ってしまっているということになります。

 

出勤して昼までPC作業をし、昼食は牛丼屋かいきなりステーキなどの肉食、その日の夜は酒を飲んで・・・といった

動物性脂肪とアルコールメインの血液ドロドロ食ばかり続けていると、疲れが紛れた気分にはなりますが、疲れやすい体質まで変えることは難しいかもしれません。

再記:座っているのが一番身体に悪い

「身体を動かさないこと」について、研究や統計調査などは近年国内外を問わず盛んに行われています。

そしてその研究班たちが共通して結論付けているのは
「座りすぎは良くない」「座りすぎは体に悪い」ということです。

一日を「座っている状態」で過ごす時間が長い人はそうではない人に比べて
大小さまざまな病気、疾病にかかるリスクなどを総合的に見た場合の病気の罹患率や死亡率が15~20%も高いそうです。
中にはなんと40%と言っている学者もいるようで、驚きですね。

 

もっともその研究では「一日11時間以上座っている人」も対象に入っていた
ということですから、この時間の長さはだれがどう見てもさすがに長すぎるとは思いますが。

座っていることがなぜ体に悪いのか、普通に考えれば
身体を動かすこと=筋肉が収縮することですから
それによって「代謝」という重要な生命維持活動がなされなくなってしまいます。

食事をしてエネルギーを体内に入れても、座った状態でいると
糖や脂肪などの吸収や消費が十分に行われずに血液中に漂い続けることになりますから、体脂肪が増えることはもちろんそれよりも深刻な症状を招いてしまうことは明白ですよね。

 

日本に比べて海外の医療学会系の各団体が
一般人へ発表する注意喚起はその表現が強めになっていて
「テレビを見る時間が1時間長くなるごとに寿命が22分短くなる」などという少々過激な言い方で、自国民の健康意識を高めているのだそうです。

ちなみに日本人は一日平均7時間を座って過ごしているそうで、
これは国際平均の5時間を上回るものだそうです。

皆さんもご自身で「自分が座っている時間」を数えてみてください。
仕事、テレビ、映画、読書、、、結構長時間になるのではないでしょうか?

 

座りすぎには注意しましょう。

 

一般的に考えれば
立っていることに比べて座っていることの方が楽です。
それに間違いはないのですが、実は楽と感じているのは下半身、つまり脚だけなのです。

立っている状態とは両脚で体を支えていることになりますから、その姿勢が続けば脚が疲れます。
なので座るという行為によって脚は力を出し続ける状態から解放される
ことになりますが、そうなると今度は上半身を体のどこかが支えなければならない状態になります。

実はその「座り姿勢」は立位の状態に比べて4割近くも上半身へかかる負荷が増す姿勢で、その負荷は「腰」の部分へ集中してかかります。
背もたれなどによりかかった場合はある程度負荷は分散されますが、それでも腰が「完全に負荷無し」の状態になっているわけではありません。

 

座っている間中ずっと背筋を伸ばした姿勢をキープすることも長く続けられるものではないし本(新聞、雑誌)を読む、スマホを見る、PC等事務作業をする
といった行為をすれば自然と前かがみの姿勢になり、腰の筋肉への負荷はさらに増すことになります。

2時間以上の長時間の映画を観たり新幹線や飛行機での移動などはずっと座った状態にあって身体を動かすことはないはずですから、理論上筋肉(身体)はすることが無いはずにもかかわらず椅子などの長時間座っている行為は「疲れる」のです。

 

それに加えて影響が出てくるのは「全身の血流」です。

座っている状態とはどんな状態でしょうか?
脇を閉じ、肘や膝、脚の付け根、さらにはその状態で本やスマホを見る、または事務作業をするといった行為を行えば、脊柱(背骨)など、全身の関節が折り畳まれた(曲がった)状態になります。

関節が曲がった状態に必然的に
その関節を通る血管も折れ曲がることになり、血管が折れ曲がっているということになれば血流も制限されて、血の巡りが悪くなることは簡単に想像できるかと思います。

体中の関節と血管が折れ曲がっていても身体の隅々まで血液を行き渡らせる必要がありますからそうなれば頑張らなければならないのは心臓ですね。


座っていることによって心拍数や血圧が目に見えて大きく変化するというほどではないにせよ大の字になって横になっているよりは負担は増えることになります。

また、脚の付け根には上半身から枝分かれした太い動脈が走っているのですが、座っている態勢になればその太い動脈が折り畳まれることになります。
これによって下半身への血流が滞りがちになり、その状態で丸一日過ごすなどしていれば「脚が浮腫む」ということにもなります。

 

体を支える筋肉や関節への負担というものに加えて、心臓や血管、血流という点から
考えても「長時間座っていること」が負担であり疲労の元になっていることがお分かりいただけるかと思います。


では次回は、これまでの話を踏まえて
座っていることから生まれる疲労への対処法を考えていきます。

改めて、「自律神経とは何か」の確認②

前回に続き、自律神経についての話を続けます。

 

自律神経の一つである副交感神経は免疫にも大きく関与しています。

季節の変わり目や異常な暑さ、または今年10月の台風といった
物理的なストレスの他、悩み事や仕事などで気を張りすぎたというような内部からのストレスなど、我々は日々の生活で大なり小なりストレスにさらされているのですが、そういった時に優位になるのは身体を緊張させる「交感神経」です。

 

交感神経がもたらす緊張がどこかで緩み、副交感神経のリラックスモードに
なれば良いのですが、何日も暑さが続くとか今年のように立て続けに台風が来て被害を受けるというような「気が休まる時が無い」という状況が続くと、免疫力は低下してしまいます。

 

もっとも影響が出やすいのが粘膜です。
口内炎ができたり、目が充血したり、のどが痛くなったりというのは風邪の症状でもありますが、これらは免疫力が下がった影響によるものですね。

病気の大半はそのように交感神経優位の状態が持続することで免疫力が下がって起こるものと考えていいようです。

 

反対に副交感神経が優位になっている時というのは免疫力は上がります。
この場合は副交感神経が直接的に何かをするというよりかは交感神経による緊張の反作用で下がった免疫力が高いレベルまで跳ね返るというのが正しい表現になります。

 

筋トレを年がら年中やっているボディビルダーや格闘技などハードなスポーツの練習をしている人などはその見かけとは反対に頻繁に風邪を引くのですが、それはまさに
十分な休養を取らずに身体にストレスばかりかけ続けているからに他なりません。

 

ポイントなるのは「自律神経のバランス」です。

 

免疫力が高まるならば常に副交感神経を優位にさせておけば良い
と考えてしまいがちですが、その為には交感神経が優位になる状況を作って適度なストレスを身体に感じさせることが必要になるのです。

常にストレスにさらされ続けるのは体に悪いのですが、
常に楽で居続けていては、これまた体に悪いということになるんですね。

 

免疫に関わるのは血液中の白血球うちの顆粒球とリンパ球の割合であり

緊張状態の交感神経優位時には顆粒球がリラックス時の副交感神経優位時にはリンパ球が増えるということで免疫力のバランスが保たれています。

緊張状態が続き、顆粒球ばかりが活性化しているとそれによって起こるのが炎症でした。目の充血や口内炎などの症状でしたね。
単純に考えれば、顆粒球の活躍を抑えめにしてあげて、リラックス時のリンパ球を積極的に増やしてあげればいいのではと思ってしまいますが、やはり人体は上手くできているようです。

 

副交感神経優位の状態が長く続く、つまりずっとリラックスした状態が続き
リラックスを超えて「ダラケ過ぎ」のような状態になると今度はリンパ球の方が過剰になってしまうようです。この時に自覚症状として現れてくるのが「アレルギー症状」なのだとか。

 

私の場合はアレルギー症状でくしゃみはや鼻水が出ることがありますが面白いことに、出ない時は全くと言っていいほどそういった症状が出ず、一方で特に何かしたわけでもないのに急に前触れもなく症状が出だし一旦そうなると、しばらくつらい状態が続きます。
花粉症の症状などもある日突然出現するように発症しますよね?

こういった症状はリンパ球が体内で過剰になっていることによる免疫の過剰反応なのだとか。

 

顆粒球が増えすぎると炎症、リンパ球が増えすぎるとアレルギー、
どちらも厄介で常にバランスを取り続けなくてはいけないことに少し面倒さ
を感じてしまいますが、それだけ人間の免疫力というのは少し偏ると自分自身を傷つけてしまうくらい強力なんだということです。

ポイントは毎日の生活の中て適度な緊張とリラックスが繰り返され、自律神経のスイッチ切り替えがうまく行われることにあります。

部屋に籠もりっきりでぬくぬくしてばかりいても体調を崩してしまうことになりかねません。

一日に1回は家の外に出て、身体を少し緊張モードにさせることも体調キープには有効なんですね。

 

改めて「自律神経とは何か」の確認

今年も11月、年末と言っていいシーズンに入りました。

 

この時期はとにかく風邪やインフルエンザなどに注意する時期、体調を崩さないように注意しなくてはいけない時期です。

 

体調の乱れというと「自律神経の乱れ」という言葉を

よく目にしますが、それっていったい何なんでしょうか?

分かっているようでわかってない自律神経というものについて自分自身の再学習のつもりで確認していきたいと思います。

 

そもそも自律神経とはどこにあるのでしょうか?
非常に端的に書けば、「背骨の中」ということになります。

脳の中から尾骨(一般的には「尾てい骨」と呼ばれます)まで、
いわゆる後頭部からお尻の所まで、背骨の中を

縦に走っている神経が2本あり、それぞれが交感神経と副交感神経、二つ合わせて「自律神経」と呼ばれます。

 

たったこれだけであってもそれを知れば
「背筋が伸びた正しい姿勢を保つこと」や

「姿勢を保てる筋力をキープし続けること」が自律神経へ余計な負担をかけないことへ繋がりコンディションキープに役立つことがわかるかと思います。

 

そして「自律神経とは何をするのか」というと
こちらも端的に書けば「体内の環境を整える」になります。

自律神経は内臓や血管など、体内の臓器やその他の組織全てをコントロールしていて
その最大の特徴は「常に独立して働き続けていること」、つまり意識的に動かすことができないということです。

 

例えば、何か物を食べたとして、それを消化させないで
しばらく胃の中に入れておくということを意図的にはできませんし、
いくら「汗をかこう!」を意識して力を入れても自分の意志で汗を出すことはできません。

 

自律神経は何らかの刺激に対する反応で働きます。
口の中に食べ物が入ってくれば唾液が出るというように
光、音、モノに触れる、何かを見る、など様々な刺激に対して
それぞれどんな反応が生命維持のため必要、適切であるかを判断して
執り行っているのが自律神経なのです。

風邪などを引いて体調を崩すと「普通の状態」でいることの
ありがたさを感じるものですが、その裏には自律神経の絶え間ない仕事ぶりが
あるということなんですね。

 

自律神経の一つは「交感神経」です。

交感神経とは簡単に言えば身体を興奮させる作用をする神経です。
興奮というと少し大げさですが、主に日中に身体をシャキッとさせて
活発な動作を行うため、目が覚めた状態にさせるものと考えればいいかと思います。


目が覚めた状態になるためには全身に血液が行き届いている必要があるため
心臓がドキドキと活動的に動き、血流量を増やします。
脈拍や心拍数、そして血圧も必然的に上がることになります。
目の瞳孔も開いてより多くのものをしっかりと見ることができる状態になります。

現代人の我々にとってはもはや命を懸けて狩りをして獲物を取ってくる
という必要性はありませんが、交感神経の「興奮」や「緊張」という作用が
仕事に取り組んだり何かを考えて作り出すといったことに対して、
集中力を高めるために役立っているということになります。

フィットネスクラブで運動する、特に筋トレをするというのはまさに交感神経全開なんですね。

基本的なことですが、これを踏まえると
「自宅でエクササイズをする」ということが思いのほか難しいことがわかるかと思います。

自宅というのは多くの人にって「リラックスの場」です。
交感神経を休めてダラダラ、ゴロゴロして過ごすのはある意味当たり前の空間なわけですが
そういった場で気持ちを切り替えて何かエクササイズをするというのは
考えている以上に労力がいる行為なのです。

通販等でエクササイズ器具を買ってはみたものの
すぐに使わなくなって自宅に置きっぱなしになっているという方は多いかと
思いますが、交感神経を働かせない場でその反対の作用を起こそうとすることが
難しいからという言い方もできるんですね。

 

もう一つ自律神経は「副交感神経」です。

副交感神経が働いている状態というのは「リラックスしている状態」です。
心臓の動きが穏やかになって、気持ちも落ち着いている状態ですので
脈拍や血圧も抑えめになり、筋肉も緩んだ状態になります。

また、内臓の動きが活発になり蠕動運動(ぜんどうんどう)という
蛇がニョロニョロと動くような"うねり動作"が促されます。
これによって食べたものを消化し、栄養素を吸収しながら
腸へと送っていくことができるわけです。
「食休み」という言葉がありますが、食事をした後はすぐに動くよりも
少しじっとしている方が消化と吸収が促され、胃腸への負担にもなりません。

 

究極のリラックス状態、つまり副交感神経が
100対0とも言える割合で優位になっている状態とは睡眠です。
ですから、入眠の良し悪し、眠りの深さ、目覚めの良さなど
眠りに関するそれぞれの状況によって自分の自律神経が
交感、副交感のうちのどちらが優位になっているか、
切り替えがスムーズにできているかを判定する指標にもなるわけです。

リラックス状態を作るというと一見、ただゴロゴロしていれば大丈夫
というように簡単にできそうな印象がありますが
副交感神経を働かせるために必要なことは相反作用がある交感神経を
一日の中で働かせること、つまり一日に一回はシャキッとする状況を
作り、生活の中にメリハリを持たせることが適切な休息のためには非常に重要になります。

 

身体をリラックスさせる方法はネット検索すれば無数にヒットしますが
ある程度の緊張感や疲労を身体が感じることが、すべての前提として
無ければ、あらゆるリラックス方法を試してみても実感する要素が
少ないものになる場合も多々あります。

身体を休めるためにも、緊張が必要なんですね。
筋トレをするというのはその意味でも非常に効果的であると言えます。

 

次回にもう少し続けてみます。

アナボリックステロイド論争

ここ数か月で主に筋トレユーチューバー、フィットネス系ユーチューバーたちの間ではアナボリックステロイドに関する意見動画が流行してきています。

あの有名人はステロイドを使っているのかどうか、また実際にステロイドを使ってる人にインタビューするような動画もありますね。

少しネット検索すれば誰でも簡単にアナボリックステロイドは購入できてしまうし、そもそもステロイド剤とはホルモン剤ですから、ホルモン系由来の不調に悩む人には必須の薬でもあるわけです。

 

フィットネスに長く携わっている我々や、昔からボディビルをやっている人であれば「アイアンマン」などの海外ボディビル雑誌に登場するビルダー達の異様な体つきを見て、彼らがステロイドを使用していることは「見ればわかる」というほど当然のものとして流していましたが、筋トレ系ユーチューバーたちの台頭によってそんな雑誌など見たこともない人たち、フィットネスに興味がなかった人たちも筋トレをするようになってきた影響で、改めてステロイドというものが論争になり、実際に使用している選手も多いのではないかと個人的には考えています。

 

すっかり有名になったカネキンやJINさん、サイヤマンなどの動画を見て筋トレを始めたという人は今の10代~20代には多いのだろうと思われます。

そしてユーチューバーたちが日々公開する食事法、サプリメント、筋トレ法を参考にトレーニングをしているのでしょう。山本義徳さんのブレイクもあって彼らが紹介するサプリメントは軒並み販売サイトから売り切れになります。

 

しかし、まじめに筋トレをしていても「あれ?」と感じる時が来るのだと思います。というのは何をどうやっても筋トレユーチューバーたちのような体にはならない、筋肉がついてこないのです。

食事法も変えて、しっかりサプリも取り、筋トレもしているのに、なぜあの人はあんなに身体が大きくなるのに、自分は変わらないのだろう、という疑問を感じるようになります。

特にぷろたんやカネキンは筋トレを本格的に始める前から動画で自分たちの姿を公開していますから、彼らの以前の体つきと現在の筋肉の付き方はトレーニングと食事とサプリメンテーションだけではまねできないレベルです。

もちろん、体質という差もあるのかも知れませんが、頑張ってトレーニングしているのに、一向に筋肉がつかない、付かないとは言わないまでも、ユーチューバーたちのようなスピードで発達していかないことに納得ができないと思う人が出てくるのは自然な事です。

 

そして行きつく先はステロイドということになるのでしょう。

NPCJなど、ステロイド使用を黙認しチェックをしない団体のコンテストも今では数多くありますし、そんな大会に出なくてもマッチョボディを自撮りしてSNSに上げればウケるわけですから、効率を考えればアナボリックステロイドが筋肉をつけるために最も手っ取り早い方法になります。

 

EAAとならんで裏サプリとして流行するのはある意味で当然だと言えるでしょう。

ダイエットとは、薬物依存からの脱却?

糖質制限ブームが続き、ケトジェニックダイエットが

賛否両論ありながらもダイエットの主流になってきているのではないかと感じます。

 

食べ方、食べ物、調理法、食べる順番、時間帯など、

特にTwitter上ではあらゆる健康情報館関連サイトなどが

「太りにくい食べもの」「食べ方」などということで

そういった情報を毎日のように流してくれていますが、「痩せるなら食べる量を減らすこと」という原則は変わりません。

何をどうやってもお腹いっぱい好きなものを食べて、それでいて痩せようとすること、つまり食べた量のカロリーを上回るほどの運動量でエネルギーを消費してダイエットしようとしても、それは毎日フルマラソンをするといったほどの運動をしなくてはいけないことになり、現実的ではありません。

加圧トレーニングなどは一見少しくらい食事がルーズであってもそれを超えるような脂肪の分解と消費をしてくれるかのような印象がありますが、実際はやっぱり食事がちゃんとしていないとダメです。

 

しかし、ダイエットはある意味で簡単です。

「太る要素がある食べ物を口にしない」

これが全てであり、これができれば誰でも痩せることができます。とは言え、多くの人がそれができないでいることも事実です。「頭ではわかっているけど、ついイケナイモノに手が伸びてしまう」というのは薬物やアルコールなどの依存症に近いものがありますし、実際に「現代人は糖質依存だ」と主張する医者も多くいます。

 

美味しいものは太りやすい、ということも事実です。

美味しさというのは端的に言えば「砂糖」であり、「砂糖に塩を混ぜた味」がその正体ということになるでしょう。

スナック菓子やせんべい、ファストフードの品々も甘さと塩味たっぷりのものです。それによって一度それらを口にするとどうしても「後を引く」ということになり、食べかけにしておいて後で残りを食べるということがむしろ難しくなるほど全部食べ切ってしまいます。

玄米や野菜は残すという子供は多いでしょうが、ハンバーガーを食べ残して後でまた食べるという人(大人も子供も)はほとんどいないでしょう。

ある意味で麻薬的に人を引き付ける味付けになっているのが「美味しい食べもの」あり、それらが「太りやすい食べ物」になるわけです。

 

ダイエットとは、そういった食べ物から離れることであり、または食べる時期やタイミング、量などを自分でコントロールできる状態になることですから、まさに依存症から脱却することそのものということになります。

 

薬物関連で逮捕された芸能人は再犯で逮捕されてしまうことが大半ですが、それは本人の意思が弱いという以上に、それほど薬物の依存性が強烈であるというほうが正しいようです。

「美味しくて太りやすい食べ物」も全く同じです。

辞められなくて当たり前なのがそういった食べ物なのです。

 

あらゆるダイエット法とは、そんな依存状態をどう誤魔化すかということに過ぎません。根本的に脱却することができない限りはダイエットという的をカスることはできても、ど真ん中を射抜くことにはならないのです。

 

「食べたい」という欲求、禁断症状のような気の狂いと戦うことがダイエットです。ですから多くの人がなかなか痩せられないわけなんですね。