スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

大型施設のフィットネスクラブはもう「支配人」なんて役職を無くした方が良い

前回書きましたチョコザップは絶好調なのに対して

これまで幅を利かせていた大型施設ジム(ジム・プール・スタジオその他なんでもあり施設)はもはや青息吐息という状況です。

 

2020年頃から新型コロナウイルス感染拡大による休業要請のため長期間の営業停止を余儀なくされた大手大型ジムは、まずそこでメインの収入源である「会員様から口座引き落としで頂戴している会費」を断たれました。

マスク着用&消毒&検温、その他ディスタンスを取って、レッスンを事前予約制にして、などのありとあらゆる感染対策を講じて営業再開にこぎつけたものの、大半の会員の皆さんはジムに戻ってきませんでした。

いわゆる幽霊会員と言われる「会費だけ払ってほとんど利用しない人」がコロナ自粛を機に一斉に退会してしまい、そのまま戻ってこなかったからです。

 

営業を再開したものの、大幅な収入減となり、新たな集客にも時間が掛かってしまうということで各大型クラブが行ったのが「会費の値上げ」と「スタジオレッスンの有料化」でした。

100歩譲って(ネットで流行ってますが笑)この段階での会費値上げは仕方ないとしても、スタジオレッスンの有料化は同業者としても納得ができません。

会員の皆さんは既に月会費として金を払っているのにそこからさらに別料金なんですからね。だったらその別料金分を値上げした金額に含めろという話です。

 

そして2022年2月末から始まったロシアのウクライナ侵攻、

それに続く事実上の戦争の影響による世界的なエネルギー価格の高騰で大型フィットネスクラブは光熱費という莫大な経費の負担を抱えることになりました。

エニィタイムフィットネスなどの24時間ジムを後追いするように多くの大型施設もジムエリアを24時間化してしまったのでそれによって電気が消えている時間が減り、電気代がかかりっぱなしになりました。

もちろん電気だけなく、広いジムエリアの温度を保つ空調も24時間稼働することになります。

 

また

プールがある施設では水温のキープのためのヒーターもそうですし

どこの施設もお風呂とシャワーが付いてますから温水を出すためのガス代など、もうありとあらゆるところで経費がかさんでくることになりました。

 

ということで、

ここ数か月で各大型フィットネスクラブは再び値上げをしました。

また値上げです!

つまり会員さんへ、客に光熱費の負担を賄ってもらうということです。

どうかしてるとしか言いようがありません。

 

「まず自分たちが身を切ろう」「受け取るお金を減らそう」という発想が全く無いのです。現在の日本政府が増税増税を重ねるのと同じ発想です。

 

従業員、パートやアルバイトなど非正規雇用は別にして、正社員の給料を減らすことが何よりも今の大手フィットネスクラブに必要でしょう!

その中でも特に給料カットするべきなのは支配人と呼ばれる施設管理代表者です。そもそも「支配人」なんて一流ホテルや大型商業施設の管理者など、誰よりも責任が重い役職についている人にあてられる役職名です。

フィットネスクラブにそんな名誉ある役職なんて必要ないですし、支配人と呼ぶにふさわしいような責任感を持った人なんてフィットネス業界にはだれ一人として存在しません。

ただ、事務所の一番奥に座っていてPC画面を見ながらスマホいじりをしているだけの「置物」です。ヒトですらないと言ってもいいでしょう。

 

そんな置物が、フィットネスクラブでは一番上の役職であり最高責任者であるとして一番給料が高いのです。ここが問題の本質です。

エアロビックダンスなどのスタジオレッスンができるわけでもない、筋トレもまともにできない、知らない、人に教えられるわけでもない、泳げもしないからスイミングコーチもできない、フロントに立ってご案内や入会手続きもできない、、、、

本当に何もできないのが支配人なのです。

 

まずこの「部分」に掛かる経費をカットするのがどう考えても自然な見方です。フィットネスクラブはもはや支配人なんていう肩書や役職を廃止して、彼らの給料を最低賃金レベルまで減額するべきです。

 

生き残るにはそれしかないでしょう。

 

おススメです。

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